タクさんより小説「イレギュラーハンターゼロ2〜レプリロイドになりたがった青年」



第1章:始まり

 雷が鳴り響く深夜、一人の怪しい人物が数々のレプリロイドを作っていた。 「これでよしっと!後は、計画を実行するのみだな!待ってろハンター共!必ず、貴様らを復讐してやるぞ!ふはははははは!」 怪しい人物は、怪しい笑い声を発し、その怪しいレプリロイドを見渡す。 その人物は、イレギュラーハンターに深い恨みを持っているようである。 その数日後、ここメトロポリス。 深夜のビルが立ち並ぶ人気の無い路上で、一人の中年の男性が淋しそうに一人でたたずんでいた。 「もう、何もかもおしまいだ・・・。 会社はクビになるし、妻からも逃げられるし、娘も覚せい剤で捕まるし、生きるのが辛くなった・・・。」 どうやら、その中年の男性はもう行くあてもなく、生きるすべを失った男性である。 その時だった、怪しい影がその男性に近づき、その男性に話しかける 「ソンナニ、現実ガ嫌ニナッタラ、我ラガ楽ニサセテアゲマスヨ・・・・。」 と金属的な美しいソプラノ的な声で話しかける怪しい影の持ち主。 その男性は振り向くと驚いた顔になり 「誰だよ!?う、うわああああああー!?」 その男性は、その影の主に襲われ、悲鳴が深夜のビル街に響き渡る。 一方で同じ頃、メトロポリス郊外の人気のない公園では、 一人のブレザー姿の少女が、泣きながら手紙を書いていた。 「お父さん、お母さんゴメンなさい!あたし、もうお父さんとお母さん達より早く逝きます。 クラスメイトから、いじめられてばかりで、もう生きるのが辛くなりました。あたしを許してください!」 とブレザー姿の少女は、泣いた目をこすり手紙の書く内容を読みながら書く。 そう、彼女はクラスメイトからのいじめを苦に自殺をしようとしている。 そして、その少女にまたもあの怪しい影が近づく。 「ソンナニ辛イ気持チカラ逃ゲタイノデアレバ、私達ガアナタヲラクニサセテアゲマスヨ!」 とあの金属的なソプラノ的な美しい声で、語りかける怪しい影。 「だ、誰!?」 その少女が振り向くと、その怪しい影はその少女の手を伸ばす。 「キャアあああああああ!?」 少女の悲鳴が、深夜の公園に響き渡る。 このように、メトロポリスでは深夜人が消失する事件が続発した。 誰が一体何のために? やがて、人々の間では深夜メトロポリスでは神隠しが起きているのではないかと、噂が囁き住人達の心を震え上がらせた。 やがて、それは新聞や雑誌にも載るようになる。 例の怪しい人物は、その新聞と雑誌に載っていることを見て。 「ふははははははは!そうだ人間どもよ!それで、怖がるが良い!人間は、感情を持つ生き物。 だから、私はその人間の持つ感情、特にマイナス思考を利用したワケよ! そして、計画を進めればハンター達にも復讐出来るわ!待ってろ、エックス!そして、ゼロ、アクセル達よ!」 その怪しい人物は、人間の心理を利用したのであった。そして、イレギュラーハンターのエックスとゼロ、アクセル達に対し恨みの言葉を囁く。 その人物は、一体何者なのか? そして、その怪しい影の主である、レプリロイドを使って、マイナス思考になった人間をどうするのか? 怪しい人物の恐ろしい計画が刻々と進められている。

第2章:それぞれの日常

朝焼けが射し始めた、メトロポリス。ある地区のマンションの一室の、キッチンで 一人の女性が鼻歌を口ずさみながら、朝食を作っていた。 赤と青交じりのボディーに、茶髪のロングヘアーの美形な女性、女性レプリロイド。 それは、アイリスだった。 「さあて、朝ごはん出来ちゃった!」 満足そうな顔で、自分が作った朝ごはんを見るアイリス。 「よし!起こしに行こう!」 アイリスはキッチンを離れ、寝室に向かう。起こしに行くのは、兄カーネルか? アイリスは、ベッドに着くとその寝ている人を見る。 寝ているのは、アイリスの兄カーネルかと、思ったら寝ていたのは金髪のロングヘアーで、 美形な男性レプリロイドで、彼女の恋人ゼロであった。 なぜ、ここにゼロがいるのか?実は、この前アイリスが犯罪組織バルベルに誘拐されて、 ゼロに救われて以来、兄カーネルはゼロと結婚を前提にした付き合いを完全に認め、 2人は同棲しているのである。 アイリスは、ゼロを起こすが、ゼロはそれに気づかず未だ深い眠りについている。 アイリスは、あどけない薄ら笑いを浮かべ、 「もう、ゼロって寝顔が可愛いんだから・・・・。」 そして、アイリスはゼロの唇を口付け、軽く接吻する。 それに反応するかのようにゼロが目を覚ました。 「な、なんだ!?あ、アイリス!」 アイリスは笑顔で 「おはよう、ゼロ!」 ゼロも笑顔で 「ああ、おはよう!」 と朝の挨拶を交わす2人。 ゼロとアイリスは朝食を食べる。今日の献立は、トーストにベーコンエッグ、野菜サラダ、果物である。 アイリスは笑顔で 「どう、ゼロ?美味しい?」 と料理の味の良し悪しを聞くアイリス。ゼロも笑顔で 「ああ、美味しいよ!アイリス、たまにご飯と味噌汁が食べたいな!」 とリクエストをするゼロ。アイリスは頬を軽く膨らますと 「文句言わないの!あたしだって、献立日々考えているんだから!」 怒ってしまうアイリス。ゼロは少し戸惑いながら 「ワルいワルい!」 と謝るゼロ。 その時、ゼロは新聞を見ているとある記事に目を留まらす。 その記事とは、ここ数週間メトロポリス内で数々の不可解な人間蒸発事件が 起きているという事件である。 アイリスもその記事を見て少し深刻な表情になり 「これって、なんか事件でなければいいね・・・。」 ゼロもそれに同感するかのように 「ああ、イレギュラーでなければ良いんだが・・・・。」 そして2人は、朝食を済ませ食器洗いをして、マンションの部屋を出る。 「じゃあ、オレは行くからな!仕事頑張れよ!」 ゼロが笑顔でアイリスに言うと、アイリスも笑顔で 「あたしも行くね!ゼロも、仕事に気をつけてね!」 と言うと、2人は軽くいってらっしゃいの接吻をして、それぞれの職場に向かっていた。 その頃、メトロポリスの下町で一つの古ぼけたアパートの一室で、目覚まし時計が響き渡る中一人の短髪の黒髪で、 よれよれの寝巻き姿で、エ○ートヤンキー三郎の主人公ではなく、 そっくりさんの青年が寝ていた。 その青年は、それに気づかずまだ眠っている。 その青年の名は、ワタナベ・シンゴ君。19歳の人間の青年である。 彼は、中学生の頃両親を交通事故で亡くして以来、父方の伯父に引き取られ、 この年の3月に高校を卒業し、この街の金属加工工場に就職し、伯父が管理しているこの古ぼけたアパートに住んでいる。 ワタナベ君は、昔から早起きするのが苦手であり、いつも遅刻している。 だが、ワタナベ君は寝ぼけた拍子に目覚まし時計のボタンを押し、そして目を覚ます。 ワタナベ君は、目覚まし時計を見てハッとなり、 「やばい!また遅刻だ!」 彼は、慌てて食パンを口に銜え、そのまま自転車で職場に向かう。 やっとの思いで着いた職場、そこで待ち受けていたのは 「たるんでるぞ!ワタナベ、何回遅刻すれば気が済むんだ!?」 と上司からの怒鳴り声。 「すいません、部長・・・・。」 ワタナベ君は、ペコペコ頭を下げる。そして、やっと注意が終わり、仕事に入る。 仕事の内容は、金属製品の加工である為、金属をプレスしたりする仕事をしている。 しかし、彼の心はかなりヘコみ、青菜に塩状態で仕事をするが、機械の操作方法を誤り、 機械を壊してしまう・・・・。 「何をやっているんだ?この大バカ野郎!」 と近くにいた上司から、怒号を受ける。 「すいませんすいません!」 と上司にペコペコ頭を下げるワタナベ君・・・・。 その頃、イレギュラーハンターではシグナス総監が各部隊の隊長を会議室に呼び、 緊急会議を行い始めていた。 シグナス総監が、要件をゼロやエックス、イーグリード、アルマージなどなどの各部隊の隊長に話す。 「諸君も知ってのとおりだが、ここ数週間人間が蒸発する事件が頻発している。」 そう、ゼロが朝刊で見たあの人間蒸発事件の会議であった。 アルマージがシグナス総監に対し 「総監殿!我らに、その件は関係があるのですか?」 と疑問をぶつけると 「今は分からない、しかしイレギュラーの可能性も視野にいれなければならない!」 アルマージに疑問を返答するシグナス総監。そして、なおも説明が続く。 シグナス総監は、モニターを各部隊の隊長に見せ 「このように、事件はメトロポリス全体で行われている。これだけ広範囲に事件を起こすのは、人間では考えられない事がある。 しかも、決まって事件は、必ず人気のいない所で起きている。」 説明を聞いていたイーグリードが、手を上げて。 「総監、今回の事件で、何か被害者が共通する接点はあるんですか?」 と聞くと、シグナスは苦い表情になり 「それが、被害者は学生やら、会社員やら、ショップ店員やら、風俗店やら、 公務員やら、ニートやら年齢も様々で、一概に共通する事はないんだが・・・・。」 説明するシグナス総監、しかし最後に言いかける イーグリードはその言いかけた事を問う 「やっぱり、何か共通点があるんですか?」 シグナス総監はこくりとうなずく 「ああ、被害者を知る人物は、何か思い悩み事を抱えていた。 たとえば、リストラを受けて生きるすべを失った人物とか、人付き合いが苦手で路上をさまよっていた人とか、 それらの重い悩み事を抱えていた人ばかりなんだ・・・・・。」 それを聞いたエックスは 「もし、これが本当にイレギュラーの事件だとすると、イレギュラーはそういった心の闇を持つ人の心理を使って、誘拐したのに違いない!」 と推測をする。 しかし横にいたゼロは 「でも、エックスもしイレギュラーだとすると、そういう心の闇を持つ人間に対し何をしようとしているんだ?」 と疑問をぶつける。 「え、それは・・・・。」 とエックスは少々戸惑う。 そしてシグナス総監が口を開き 「とにかく議論は後にして、今はメトロポリスの住人に人気のいない所には近づかない事と、 昼夜問わず警戒パトロールを怠らない事だ!」 と会議は終了した。 会議室を出た後、エックスは落胆した状態だったがゼロが肩をポンと叩くと 「落ち込むなよ!オレだって、お前の推測を信じたい!けど、まだハッキリしないからな!」 エックスはいつもの笑顔に戻り 「ありがとう!」 と感謝の意を表す。 そしてゼロとエックス達はそれぞれの持ち場へと戻り、自分の部下達にそれを伝える。 ここ第0部隊のオフィスでは。 「良いか、お前等!ここ数週間起きている人間蒸発事件で、イレギュラーの可能性もあるから、 昼夜問わずの警戒パトロールを実施する!」 とゼロが、自分の部隊の隊員に指示を発令する。 「了解!」 隊員達は、それに答えるように、気合の入った声で答える。 そして、召集が終わった後、ホーネックがニヤけ顔でゼロに近づく 「隊長、アイリスさんとの同棲生活いかがですか?」 と上司をからかうホーネック。ゼロは顔が赤くなり 「ほ、ホーネック。そんなのどうだって良いだろう!」 と言い返す。 「でも、結婚を前提にしているんですよね?そんな、顔赤くなくても良いじゃないですか?」 となおも冷やかす。 「関係ないだろう!じゃあ、オレはパトロールだからな。」 とそそくさとオフィスを出る。 ホーネックはニヤけ顔で、 「隊長は、本当に照れ屋さんだな!」 と呟く。 その時通信機が鳴り、ホーネックは通信のボタンを押す。 「はい、こちらホーネック。」 通信の相手はエックスだった。・ 「ホーネック、例のアレ行こうよ!」 「了解!エックス隊長!」 と、イレギュラーハンターのロビーに集まる、そこにはエックスとアクセル、 そしてアルマージとイーグリード、オペレータートリオ事、エイリアとレイヤー、パレットらがいた。 エイリアはホーネックが来た事により 「よし、これで全員ね!」 と確認し、パレットが 「じゃあ、行きますか!」 と号令がかかる。 しかしレイヤーがモジモジしながら 「あ、あの〜ゼロさんがいませんけど。」 アクセルも 「ああ、そうだった!ゼロも、メンバーだったよね!?」 と左の平手を右の拳でポンと軽く叩くアクセル。 エックスは苦笑いをしながら 「ゼロ、あんまこういう活動しないタイプだから、幽霊会員になっちゃうんだよな。」 エイリアが 「まあ、ゼロは後回しにして行こっか!」 と号令がかかり、一同はどこかへ行ってしまった。 一方、ここレプリフォースの本部。本部のオペレーティングルームでは、大勢の女性型 レプリロイドが、通信をしていた。そこにアイリスがいた。 「はい、任務ご苦労様でした!無事、本部に帰還してください!」 アイリスが、にこやかな表情で通信をしていた。 通信が、終わるとアイリスは軽くのびをする。 そこにアイリスの同僚オペレーターで女性レプリロイドのアミーとビリー (オリジナルキャラクターで、前作の同僚オペレーターAとBの名前)が話しかける。 「ねえ、アイリス。ゼロさんとの同棲はどう?」 とニヤケながら話しかけるビリー。 アイリスは少し戸惑いながら 「え!?まあまあかな?」 軽く笑ってごまかす。 アミーもニヤケながら 「本当は、幸せなくせに!この幸せ者!」 とアイリスをいじる二人 「ああ、もうあの時間よ!早く行こうよ!」 とアイリスは、時計を見ると2人も 「ああ、そうだね!早く行こうか?」 3人は、本部のロビーへと向かう、ロビーにはアイリスの兄カーネルと スパイラル・ペガシオン、ストーム・フクロウル、ジェット・スティングレンがいた。 「あ、お兄ちゃん!」 アイリスが兄カーネルを呼ぶと、カーネルが振り返りニコやかになり 「アイリス達も、行くところか?」 「うん、そうよ!」 兄弟の仲の良い会話になった。 ストーム・フクロウルがフクロウの一声ならぬ鶴の一声をあげるように 「それでは、行くとしますか?」 と一同はどこかへ行ってしまう。 イレギュラーハンターの一同は、ある場所へと着いた。 それは、ある河原だった。河原では、大勢の人間とレプリロイドがいた。 「いや〜、今日も人が多いね!」 アクセルが回りを見渡しながら呟く。横にいたパレットはニコやかに 「でも、こういう活動は大勢でやった方が良いですよ。」 とアクセルに話す。 そこにレプリフォースの一同もやって来た。 カーネルが丸い表情で 「あ、エックス!そして、イレギュラーハンターの皆!」 と一声をかける。 エックスも 「あ、カーネル!そして、アイリスさんたちも!」 とお互いは、ニコやかに挨拶を交わす。 数年前、この2つの組織はシグマの陰謀により戦争を起こしてしまうが、 今ではウソのように、戦争を起こしてしまった仲と思えないぐらい改善されていた。 アイリスが辺りを見渡すと 「あれ!?エックス君。ゼロは、今日も来ていないの?」 エックスはそれに対し苦笑いで 「うん、またあいつサボったみたいなんだ!ゴメンね!」 アイリスは頬を軽く膨らませ 「帰ったら、ちゃんとお灸すえるから!」 それを聞いたレイヤーは顔を赤くしながら 「ぜ、ゼロさんはワザとサボったんではないと思いますよ!多分・・・・。」 一同は、目を丸くしながら、レイヤーを見つめる。 レイヤーは思わず口を手で隠し、少しパニくる。 「い、いえ!なんでもありませんよ!」 「変な、レイヤー!」 エックスが軽く笑う。 パレットが、レイヤーの耳に囁く 「レイヤー、もうゼロさんの事は、諦めたら? もう、アイリスさんとは結婚を前提に、同棲しているぐらいなんだから・・・・。」 レイヤーに釘をさすパレット。 レイヤーも顔を赤くしながら 「わ、分かっているわ・・・。でも、ついついゼロさんの事を考えちゃって・・・。」 それ以外にスパイラル・ペガシオンがジェラシーの炎を燃やして、独り言を呟いていた。 「(おのれ、ゼロめ!あんなヤツが、よくぞアイリスさんの婚約者になれたもんだ! あんな、奉仕活動もサボる男が、アイリスさんを幸せに出来るものか・・・・・・・・。)」 それと同時にある女性レプリロイドが、そこに近づいてきた。 「おっす!エックス!」 その女性レプリロイドは、手を振りながらエックスにニコやかに近づく。 「あ、マーティー!?」 エックスは、それに反応するとその方向へ向く。 その女性レプリロイドとは、エックスとは彼女以上恋人未満の 女性レプリロイドマーティーだった。 「そういえば、マーティーもこの団体の会員だったもんね。」 「うん、まあね!」 2人は、仲睦まじい会話をする。だが、その背後にジェラシーの炎を燃やす者がいた。 それは、エイリアだった。 エイリアは、何か裏があるような笑顔でマーティーに話しかける。 「あら、マーティーさん!これは、どうもお久しぶりですね!」 マーティーは、それに反応すると実は怒りだけど笑顔でそれをオブラートに包み、エイリアに話し返す。 「あら、エイリアさんもここの会員だったのね・・・。」 2人の間には、火花が散っていた。 エックスは、戸惑いながら仲裁に入る 「まあまあ、2人とも穏やかに行こうよ!」 と一応丸く収まる。 そこで、ある中年の男性が、メガホンで呼びかけた。 「え〜、皆さん。本日は、お忙しい中、お集まりありがとうございました! 今日は、人間とレプリロイドのボランティア団体、ロビンソンの活動に参加していただきありがとうgざいます!」 とその団体の代表と思われる人物は、集まった人々に感謝の意を表す。 そう、エックス達イレギュラーハンターと、アイリス達レプリフォースは、このボランティア団体ロビンソンに通っていたのである。 ボランティア団体ロビンソンは、元衆議院議員のサワイ・コウキ氏が設立したボランティア団体である。 サワイ・コウキ氏は、政策で人間とレプリロイドが平和に出来る政策を打ち出していたが、 それが却下されたため、政界を一時引退している。 そんな中、政治家になる前にボランティア活動をしていた経験がある為、 人間とレプリロイドが平和に共存出来るタメには、こういうボランティア活動が必要と感じ、 議員退職金でボランティア団体ロビンソンを設立した。 (団体名は、あまり良いネーミングが思い浮かば無かったため、 たまたま買い物していたデパートの名前からもじったものである。) しかし、参加者があまり現れなかったが、 ゼロとアイリスがたまたま団体の存在を知り、その活動を手伝うと、 大勢のイレギュラーハンター及び、レプリフォースそしてメトロポリスの住民にも知れ渡ったため、 今では大きなボランティア団体になったのであった。 そして、号令が終わると、活動が始まった。今日の活動は、河原の清掃活動であった。 そして、団体の代表サワイ・コウキ氏が笑顔でアイリスに話しかける。 「いや〜、アイリス君。今日も活動、ご苦労様!」 労いの言葉を掛ける。 「いえいえ、そんな事無いです!あたしも、人間がいるから、 あたし達レプリロイドも平和に暮らせると思うから、参加している事ですから。」 アイリスは、笑顔でこう話す。 サワイ氏も 「そうか、レプリロイドは意思を持つロボットだ。 そういう、考えを持つレプリロイドが、全部が全部でよければ良いんだが・・・。 問題なのは、私達人間の中に不完全心を持つ者がレプリロイドを作ると、 レプリロイドにも不完全な心を持ってしまう事だ・・・・。」 と嘆きに変わってしまう。 しかし、エックスが 「確かに、人間は不完全な生き物かもしれません!でも、人間だって反省する気持ちを持ったり、 自分達の犯した事に気づいたりする事だって出来ます! そのほかにも、人間だって良いところだってありますよ!」 サワイ氏の心をなだめる。 サワイ氏は 「そうだな!ありがとうエックス君!私は、人間は素晴らしい生き物だと感じていたのに、すっかり忘れていたよ!」 ニコヤカな表情に戻る。 アクセルが 「さあ、みんな!他の人も、作業をしているんだし、僕たちもやろうよ!」 と奉仕活動がはじまった。 サワイ氏は、カーネルとアイリスの兄弟を見ると、ニコヤカになった。 カーネルがサワイ氏を見て苦笑いで 「どうしたんですか?サワイさん。」 サワイ氏は、ニコやかになると 「いや〜、カーネル君。実は、君たち兄弟を見ると、私の息子と娘とそっくりだなって、思っちゃうんだよ!」 と説明する。 カーネルの横にいたアイリスはにこやかに 「え!?サワイさんの息子さんと娘さんって、あたし達に似ているんですか?」 サワイ氏に近づく サワイ氏が、こっくりと首を立てに振ると、ポケットから写真を取り出した。 その写真は、サワイ氏と奥さん、カーネルにそっくりな息子さん、アイリスにそっくりな娘さんがいた。 「うわ〜、あたしとそっくり!」 「うん、確かに俺とそっくりだ!」 2人は、関心になる。サワイ氏は 「息子は今25で、ある大手企業のエリートサラリーマン。 娘は、大学1年生で今19歳なんだ。あまり、顔を合す事はないけど、 たまに電話をかけてきたり、たまに団体の活動も手伝ってくれるんだ! だから、君たちを息子と娘のように感じてね・・・・。」 アイリスはにこやかに 「へー、良い息子さんと娘さんですね。えへへ・・・。」 カーネルもにこやかに 「やっぱり、世の中には、似ている人がいる事があるんですね。はははは・・・・。」 そしてサワイ氏にこやかにはこういう事も言った。 「あと、気のせいかもしれないけど、昔から夢の中で、エックス君作る夢を見たり、 あとエックス君にそっくりな子供型ロボットと戯れる、夢を見るんだよ。」 それを聞いたアイリスとカーネルは目を丸くし、 「もしかすると、サワイさんは、あの伝説のライト博士の生まれ変わりですか?」 サワイ氏は苦笑いしながら 「ははは、そうかもね・・・・。」 談笑しながら、奉仕活動は進んでいた。 そして、夜になったため、奉仕活動は一旦中止になり、また明日やる事になった。 その頃、下町の金属加工工場ではあのワタナベ君が、帰宅をしようとしていた。 どうも浮かない顔であった。 「は〜、また怒られてばっかり。その上、先輩から昼飯奢らせられるなんて、ついてない一日だな・・・・。」 ワタナベ君は、しょんぼりした状態で冴えない一日を送り、今日も帰宅するのであった・・・・・・。

第3章:現実逃避

ワタナベ君は、とぼとぼしながら帰路を歩き、そして自宅の古ぼけたアパートに到着する。 「ガチャ」鈍いドアを開く音と共に、彼は自分の部屋に入る。 そして彼は、そのまま居間に寝そべる。 「は〜、ボクみたいなダメ人間が、どこに行っても怒られるばかりだよな・・・。」 彼は、日々のストレスに独り言的なぼやきを吐く。 「そうだ!こんな時こそ・・・・」 彼は、テレビを置いている台の下から、テレビゲームを取り出し、色んなソフトを出した。 「こういう時こそ、ゲームだよな!」 ワタナベ君は、昔からゲームをするのが、大好きで自称ゲーマーである。 嫌なことあったら、 ゲームで気を紛らわし、そして日々の生活費をゲーム関係に費やしたり、色んなジャンルのゲームを攻略したりするのが、彼の日課である。 しかし、それは彼にとって現実逃避そのものだった。 彼は、ゲームをひたすらやっていき、アクション、RPG、スポーツ、シミュレーション多種多様なジャンルのゲームをやり、 日々の生活から逃れ、彼はさっきまでなかった笑顔を面に出す。 「現実なんて嫌だな・・・・・。こういう時こそ、僕が生きている感じがするな・・・。」 そして、ゲームをやって何時間が経ったか、既に外は星空になっていた。 その時だった。 「ガン、ガン、ガン。ガン、ガン、ガン」 外からなにやら、大きな物音が響き渡る。ゲームをしているワタナベ君、それをシカトするが、それでもその騒音がなりやなまい。 そして、我慢を通り越したワタナベ君は、窓に行き。 「う、うるさい!何時だと思っているんだい?」 少しビビりながらも、騒音を出す張本人に注意するワタナベ君。 その騒音を出す張本人は、100年前に世界を震撼させたマッドサイエンティストの ワイリー博士と思いきや、そのそっくりさんであるワタナベ君の親戚の伯父であり、 このアパートの管理人であり、その脇にあるワタナベ自動車整備工場経営者の、ワタナベ・ゲンさん(通称ゲンさん)であった。 ワタナベ君の伯父、ゲンさんは酒癖が悪く、酒に酔うといつもこういう風に騒音をならす。 ゲンさんは、ワタナベ君に対し 「大きなお世話だい!まだ宵の口じゃねえか!?」 と言い返し、尚も騒音をならす(トンカチで鉄板を叩く)。 ワタナベ君は、オドオドしながらも 「うるさいんだけどね!少し、近所迷惑を考えたら、どうなんだい? それに、おじさんも、いい年こいて、そんなバカな事辞めたらどうだい?」 がゲンさんは、それにキレる。 「何!?この野郎!?うるせーってのは、こういう事を言うんだよ!」 そして、ゲンさんは周囲の物を手当たり次第叩いたり、投げ飛ばしたりして騒音を発生させる。 「ドガラガシャーン!バリーン!ガラガラガシャーン!ドンガラガラガララ!」 そして仕舞いの果てには。 「パラリララララー!パラリラーラー!」 と自動車整備工場であるため、自動車のガラクタでクラクションを鳴らしワタナベ君を怯ます。 そして何時間経ったか、もう深夜になっており、ワタナベ君はまたもテレビに向きあう。 そして、彼はあるソフトを取り出す。 それは、恋愛シミュレーションゲームであった。 「このゲームが、一番のボクのお気に入りなんだよな!」 ソフトをゲーム機に装着させ、そしてプレイが始まる。 そのゲームの内容は、主人公はそんなイケイケでも冴えなくも無い、極々平凡な青年であった。 そして、彼はある日人間そっくりなロボットの女性と出会い、 そして恋に落ち、人間からロボットになり、そのロボットの女性と結婚するストーリーである。 (勿論、これは架空のゲームです!ゴメンなさい!) ワタナベ君は、それをプレイしていて、一番心が落ち着くなど、またはこういう気持ちになるという。 「ロボットか・・・。今の時代、人間と同じく意志を持ったロボット、レプリロイドが当たり前のような時代だからな・・・。 人間なんて、どうせロクでもないし、苦しく生きるだけのどうしようもない生き物だから、レプリロイドになりたいな・・・・。 レプリロイドだったら、苦しまず楽に生きて、ロクでもない存在じゃない事は確かだからな・・・・。」 そういう気持ちだった。 彼は、ゲームで現実逃避を続けるだけでなく、その恋愛シミュレーションゲームで、 人間ではなくレプリロイドとして生まれ変わりたかったため、 そのゲームを通して自分が、そのようになっていく気持ちになるから、そのゲームをいつもやっているのである。 そして、彼のゲームをするのは、明け方までつづくのであった・・・。 「ガチャン!ガチャン!」 昼間の金属加工工場、今日も工場では金属プレス機が、金属加工を行っている。 夜を徹してゲームをやり続けたワタナベ君は、眠たい目をこすりながら、仕事をおこなっていた。 しかし、さすがに睡魔には勝てず、立った状態で彼はこくりこくりと居眠りをしてしまい、 ゆっくりと金属プレス機の方へ体が傾くのであった・・・・・。 近くに機械操作を行っていた、ワタナベ君の先輩は、ワタナベ君の方をチラッと見ると、目を丸くしてしまう。 なんとワタナベ君が、そのままプレス機の方へ傾いていくため、 そのまま一目散にワタナベ君の方へより、ワタナベ君の体を捕まえる。 「危ない!しっかりしろ!」 はっとしたワタナベ君は、危うく自分の体を金属プレス機に挟まれるところであった。 そして・・・・・。 「ゲームするのもいい加減にしろ!」 と上司からの小言をいただく。 「だいたいいい年こいて、少しは自分の事を考えたらどうなんだ?ここ最近、遅刻や仕事で寝不足やらで、成績がよくないぞ!」 呆れ気味な状態でワタナベ君を叱る上司。それに対しワタナベ君はかなりヘコむ。 「すいません・・・・。」 彼は謝罪の言葉を上司に発する・・・。 そして、ワタナベ君は仕事を早引きさせてもらい、彼は河原で寝そべる。 「は〜、ボクみたいなダメ人間が、何やってもヘマばかり起こすからな・・・。 それに、日々の生活から逃れるために、ゲームしているのに。」 と独り言のぼやきをこぼす。 その時だった、彼の近くに誰かがやってきた。 「あの、すいません。バッグ落ちていましたよ・・・・。」 なんと、彼の落としたバッグを差し出した。 それを差し出したのは、なんとアイリスだった。 アイリスは、満面な笑顔でワタナベ君に忘れ物を出す。 アイリスの笑顔を見たワタナベ君、ついつい見惚れてしまう・・・。 「(か、カワイイな・・・・。こんな女の子と、付き合ってみたいな・・・。 普段、ボクみたいなダメ人間は、こんな女の子ボクを空気扱いだけど、 こういう風に話しかけてくれるなんて、夢見たいだな・・・。)」 とアイリス一目惚れしてしまう。 アイリスは、少し戸惑った表情で 「あの〜、どうしたんですか?」 と聞き、ハッと我に戻ったワタナベ君は 「あ、いえ!ありがとうございます!」 と感謝の言葉を発する。 アイリスはいつもの笑顔に戻り 「良かった!あたしアイリスです!人間にそっくりですけど、レプリロイドです!」 ワタナベ君は目を疑う。 「(へ〜、こんな娘でもレプリロイドか・・・・。レプリロイドと恋に落ちるのも、いいかもな・・・。 でも、こういう子は絶対に彼氏いるだろうな・・・。)」 心の中で独り言をつぶやいた後 「そうですか?レプリロイドなんですか?ボク、ワタナベです!本当に、ありがとうございます!アイリスさん・・・・。」 感謝の言葉を発するワタナベ君。 アイリスは 「ワタナベさん・・・。いきなり、言うのもアレですけど、何か一人で悩んでいたみたいですけど、 何かあったんですか?あたしでも、よければ相談に乗りますよ!」 お人好しなアイリスは、ひと目でワタナベ君が悩んでいるように見えたため、相談に乗る事にした。 そして・・・。 「ボク、近くの金属加工工場で働いていますけど、いつもドジばっかり踏んでいて・・・。 大した要領が良い人間じゃないんですよ・・・。 だから、上司や先輩に怒られてばかり、だからその気を紛らわすためにゲームをやっているんですけど、 近所に住んでいる親戚の伯父さんが、騒音をならして思うようにゲームが出来なくて、 だから深夜ぐらいまでしかゲームが出来ないんです。 それで、寝不足で仕事でヘマばっかり起こすんですよ・・・・。」 会って間もないアイリスに、愚痴をこぼすワタナベ君。 アイリスはX4でもよく見せた深刻な表情でワタナベ君を見る。 「ワタナベさんは、どうしてゲームが大好きなんですか?」 「ゲームをするとね、いつもドジばっかり踏んでいるボクじゃない気持ちになるんですよ・・。 だから、自分が存在する意味がある感じがして・・・・。」 それを聞いたアイリスは 「そうなんですか?でも、ゲームで現実逃避ばっかりじゃ、 何も始まらないですよ!ゲームは、やるなとは言ってはいないですけど、 退屈しのぎ程度でやった方が良いですよ! もっと、前へ進まなきゃ!それに、存在する価値のない人間なんて、誰もいないですよ・・・。」 と励ましの言葉をワタナベ君に発する。 ワタナベ君は笑顔になり 「ありがとうございます!アイリスさん、いきなりボクの相談相手になってくれてありがとうございます!」 感謝の言葉をアイリスに出したワタナベ君は、そのまま自転車で自宅に戻る。 ワタナベ君の後ろ姿を見送るアイリスは 「人間って、色々大変なのね・・・・。」 と呟くのであった・・・・・。 その時その後ろではある人物が目を光らせて見ていた。 「アイリスさん・・・。まさか、ゼロを差置いて人間の男と浮気!? これは、いいチャンスだ!アイリスさんは、ボクの物になれる!」 それは、アイリスに片想いするレプリフォースのペガシオンだった。 ペガシオンは、何か企む・・・。 ちなみに、アイリス達がここにいたのは、例のボランティア団体の活動で、そこにいたのであった。 それから、数時間後アイリスはゼロと同居しているマンションで、一人でご飯を作っていた。 その時ゼロが帰ってきた。 「ただいま〜!」 「あ、お帰りゼロ!」 まるで、夫婦の日常会話な風景である・・・。 だが、アイリスは少し怒った表情になり 「ゼロ、またボランティア活動さぼっていたわね・・・・。」 ゼロは、少したじたじになる。 「悪い、悪い!まあ、ちょっと調査をしていてさ・・・。」 弁解するゼロ。 「調査って、何なの・・・。」 「最近、起きている連続的な人間蒸発事件で、周辺の捜査をしていたんだけど、まったくと言って手がかりがないんだ・・・。」 捜査の成果がなく、少々落胆気味のゼロ。 アイリスも、深刻な表情で 「そうなんだ?それは、お疲れ様・・・・。」 そして、夕飯が始まる。今日の献立は、肉じゃがである。 「いただきます。」 2人は、食事の挨拶をする。 肉じゃがを一口食べたゼロは目を輝かせ 「うん、美味いよ!」 アイリスはニッコリとなり 「良かった!」 安どの表情を浮かべる。 そして、アイリスは昼間あった事をゼロに相談する 「ねえ、ゼロ。今日こんな事があったの・・・。」 ゼロはアイリスの顔を見て 「何があったんだ?」 と聞く。 「今日、ある人間の19歳ぐらいの人と会ったの。 その人、近くの金属加工工場で働いていてね・・・。名前は、ワタナベさんって言うの。 それで、世の中や人が嫌いになっているの・・・。」 それを聞いたゼロは興味津々に 「でも、どうしてなんだ?」 アイリスは、それに答えるかのように 「ワタナベさんって、要領が悪くて、いつも仕事でドジを踏んでいて、上司の人に怒られてばかりいるの・・・。 それで、普段のストレスを紛らわすために、テレビゲームとかで心を紛らわしているんだけど、 でも遅刻して寝坊ばかりして上司の人に起こられてばかりいるの・・・。」 と状況を話すアイリス。 それを聞いたゼロは 「ふ〜ん、人間は苦しむ生き物って言うからな。 俺達レプリロイドも、意外と大変な事が起きるからな・・・。 そういう事は、少しは分かるかもしれない・・・・。 でも、いつも現実逃避ばかりしていたら、なんの進歩が起きない。 どんなに苦しくても、それを乗り越えていくのが、人間って生き物の使命だからな・・・。」 アイリスも 「あたしも、そう思うわ・・・。けど、ワタナベさんそれを承知しているかな?」 と呟く。 ゼロはアイリスを見て 「なあ、アイリス。まさか、そのワタナベさんに惚れたワケじゃないよな?」 と疑いの目を見るが。 アイリスは苦笑いをし 「何言っているのよ!?あたしには、ゼロがいるでしょう? それに、お兄ちゃんからの許可を得て、このように暮らしているんだし・・・・。 それに、もし惚れたとしたら、こんな事事態言わないわよ!」 ゼロも苦笑して 「そうだな!ワルいワルい!はははは・・・・。 それにしても、そのワタナベさんって人に会いたいもんだな・・・・。」 ゼロも、ワタナベ君に興味を持つのであった・・・・。 その頃のワタナベ君は、またも現実逃避をするが、またも親戚の伯父ゲンさんからの騒音攻撃を受け、 ウンザリする日を送っている・・・・。

第4章:憂鬱

その日、アイリスはいつものように仕事をやっていた。 「了解!そのまま、本部へ帰還してください!」 そして、アイリスの同僚アミーとビリーが寄ってくる。 「ねえねえ、アイリス。何だが、あなたに対して少し変な噂があるんだけど・・・・。」 とアミーはアイリスに対し、変な噂話を口にする 「え!?なんなの?」 ビリーは 「なんだかね、アイリスが人間の男の人と浮気しているとか、言っているんだけど。 それって、本当なの?もしそうだったら、ゼロさんに対して、失礼じゃない?」 アイリスが、ワタナベ君と一緒にいた事で、浮気していたんじゃないかという話を出す、 アミーとビリー。 だがアイリスはそれに対し苦笑し 「なんだ?その事?あたしは、ただその人の荷物を落としたから、渡してちょっと相談事を受けただけよ・・・。 それに、その事ゼロにもちゃんと話したのよ・・・。」 アミーとビリーはビックリして 「なんだ、そういう事だったんだ?」 「ビックリしたわ・・・。そうよね・・・、アイリスにはゼロさんがいるもの・・・。」 と3人は笑ってしまう・・・。 ビリーはその相談事が気になってしまう 「ねえ、どういう相談だったの?その、人間の男の人の悩みって・・・・。」 アイリスも深刻な表情で 「なんかね・・・。要領が悪くて、いつも仕事でドジばかり踏んで、世の中が嫌になっているのよ・・・・。 それで、なんだかその気を紛らわすために、ゲームとかで現実逃避して、 それでまた上司に怒られているんだって・・・・。」 それを聞いたアミーとビリーも深刻な表情になる。 「そうなんだ?人間って、大変な生き物ね・・・・。」 「あたし達も、一応ロボットだけど、人間と同じく意思を持っているから、人間の気持ちも分からなくもないわね・・・。」 アミーとビリーの2人は同時に 「それにしても、アイリスはお人よしね・・・・。」 アイリスは胸を張る感じで 「まあ、困った人を見たら、ほっとけなくて・・・。」 女の子の談笑が響きわたる・・・。 オペレーティングルームの出入り口で、その会話を聞いていた者がいた。 それは、アイリスの兄カーネルだった。 カーネルは、アイリスが人間の男性(ワタナベ君)と不倫したのでないかと、 突き止めるつもりで部屋に来ていたが、真相を知ったカーネルは、少し安堵な表情であった。 「そうだよな・・・・。少しアイリスを疑っていたな・・・・。 アイリスにはゼロしかいないからな・・。 それに、平和を愛するレプリロイドだから、お人好しな面もあいつにはあるからな・・・・。」 妹アイリスを優しい眼差しで見守り、その場を去るカーネル。 そして、カーネルが廊下を歩いている時に、ペガシオンと遭遇した。 「おい、ペガシオン。アイリスが、人間の青年とは浮気していないぞ!」 と半ギレ状態で、ペガシオンを注意する。 ペガシオンも戸惑った表情で 「え!?そ、そうなんですか?」 カーネルは疑いの目を向けながら 「まさか、お前何か企んでいないだろうな?」 ペガシオンはカーネルの目を合わせながらも 「い、いや・・。そんな、まさか・・・。」 一目散に逃げるのであった。 カーネルは呆れた表情でペガシオンの後姿を見て 「まったく、あいつは人騒がせなヤツだ!」 と呟くのであった。 その頃、ワタナベ君はいつものようにまたも、ドジばかり踏んで、上司から小言を言われる。 そして、お昼の時間。同じ下町で、ある一軒の食堂があった。 食堂「イイノ」であった。 そこに、あのゲンさんがその食堂イイノで、うどんを食べていた。 そして、それ以外にも近くで建設業の作業員や、ペンキ塗りの職人やらが、カツ丼や焼きそばやら食べていた。 そして、うどんをガッツクように食べるゲンさん。 そこに100年前の20××年に、ファラオマンなどを製造したカリンカ博士と思いきや、 その食堂イイノの若旦那であるイイノ・シゲル氏である。皆からは、シゲと呼ばれている。 「ゲンさんよ・・・。いつも思うんだけど、シンちゃんに対して少し薬が効きすぎるんじゃないかい? 仕方ないよ・・。まだ、子供なんだしさ・・・・。」 ワタナベ君の事を庇う食堂イイノの若旦那シゲ。 なおもうどんをガツガツ食べるゲンさん。 「うるさいな、シゲは・・・。オレはね・・・。あいつの事思ってね、ワザと騒音ならしているんだよ。 第一、19にもなってマトモに仕事出来ねえ分際で、ゲームでストレス解消だの、頭にくるよ! それに、オレはあいつの両親、つまりオレの弟夫婦を事故で亡くして以来、 オレは本当のせがれだと思っているんだよ・・・・。 なのに、オレの恩を仇で返しやがって・・・。」 と淡々にワタナベ君に対するボヤキをこぼすゲンさん。 そして、横にいたゲンさんと仲が良いペンキ職人と建設作業員は、カツ丼や焼きそばを食べながら 「へへへ・・・、そうかい?」 「まあ、ゲンさんも少しメチャクチャだからな・・・・。」 と軽く冷やかす。 ゲンさんはうどんを食べるのを一回止めて 「なんだい!?」 向きになって、少しキレる。 「まあまあ、落ち着いて・・・。」 シゲさんはゲンさんをなだめる。 そこに噂をすれば影が刺すかのようにワタナベ君が入ってきた。 「ラーメンください!」 と注文する。 その声に反応するかのようにゲンさんが振り向く。 ゲンさんは、ワタナベ君に対して 「おい、シン坊!お前はな・・・・・・。」 キレようとするが 「まあまあ、落ち着きなよ!ゲンさん・・・・。」 シゲに止められる。 落ち着きを取り戻したゲンさんは 「今度、いいかげん仕事もやらねえで、ゲームするんだったらな、 お前の大切にしているゲーム機なんて、叩き折ってやるからな!」 脅し口調で注意するが 「おじさんも、騒音ならすの辞めたら?」 と反論し、ゲンさんは再度キレる。 「何だと!?てめえは?」 「ゲンさん落ち着いて!」 シゲはまたもゲンさんをなだめる。 そして、その日の夜ワタナベ君はゲンさんに 「だいいち、シン坊てめえはな、人生甘く考えすぎなんだよ! おめーみたいな、甘ちゃんが世の中渡れると思っているのか?あ!?」 「そ、それは・・・分かっているよおじさん。」 居酒屋に強制的に連れられ、ゲンさんからの説教の嵐を受ける・・・。 しかも、ゲンさんはかなり泥酔状態・・・。 ワタナベ君は、ただそれをオドオドしながら聞いているだけ。 そして、数時間経ってから、ゲンさんを抱えて帰宅するハメになる・・・。 その上、居酒屋の勘定はワタナベ君持ちであった・・・。 「だいたい、シン坊・・・。ヒック・・・・、おめーはこんなに言われても、悔しいと思わねえのか? 普通だったらな、これだけ言われてやる気起こすぞって、言うのが人間だろうよ!?そうじゃねえのか?」 酔いながらも説教をくどくど言う上、ワタナベ君の胸ぐらを掴むゲンさん。 「分かっているよ伯父さん。もう、落ち着きなよ!」 ワタナベ君はたじろきながらも、ゲンさんをなだめようとする。 だがゲンさんは近くのゴミ箱を蹴っ飛ばした上、昼間飯を食べていた食堂イイノのドアを 「おい!起きろ!起きろって言っているんだよ!」 とバンバンバンと叩く。 あまりにも騒がしく食堂イイノの店主シゲは目を覚まし、 眠たい目をこすりながら怒りの矛先を何故かワタナベ君に向ける。 「いいかげんにしてくれよ!うるさくて眠れないじゃないかよ!?」 ワタナベ君はオドオドしながら弁解する。 「す、すいません・・・。伯父がつい・・・。」 そしてワタナベ君は、泥酔状態のゲンさんを抱えて帰るのであった・・・。 帰ったワタナベ君は、こんな気持ちであった。 「なんで、ボクばっかり・・・・。ボクが何したんだよ・・・・。」 部屋で、一人でうずくまり、憂鬱な気持ちになるのであった。

第5章:現実

ウンザリする事しか続かないワタナベ君は、その日会社を無断欠勤した上、河原でノンビリくつろいでいるのであった。 その時に、ワタナベ君は重たい荷物を持ったおばあちゃんがいたため そのお祖母ちゃんの荷物を運んで上げるのを手伝い、おばあちゃんから労いの言葉を貰った。 そして、自転車でどこかに行こうと、堤防の上を自転車でボーっとしながら運転していたため、 目の前に車が来ていることを気づかないでいたが、直前になって気づいたためよけたが、 堤防の脇に自転車を転げてしまう・・・。 その時、彼の目の前に一人の手が差し伸べられた。 その手の相手はアイリスだった。アイリスは、満面な笑顔で 「大丈夫ですか?ワタナベさん・・・。」 とワタナベ君の手を差し伸べる。 ワタナベ君は、赤面になりながらもアイリスの手を握り、そのまま立つ。 「あ、ありがとうございます・・・。」 ワタナベ君は、ドキドキした気持ちになる・・・。 そして、ワタナベ君は河原に体育すわりの状態で座り、川に石を投げる。 そして、アイリスはワタナベ君に、ジュースを奢り差し入れする。 勿論、自分のジュースも持っている。 そして、ワタナベ君はアイリスに対し、愚痴をこぼす・・・。 「アイリスさん・・・、ボクさ特別気が強いワケでもないし、特別頭良いってワケでもないし、 特別な技術を持っているとかそんな人間じゃないから、ゲームする事だけしか、人生に楽しみがなかったんですよ・・・・。 どこに行っても、何を頑張ってもドジばっかり踏んで、皆からは怒られたり、振り回されてばっかりで・・・。 それに、人間が嫌いなんですよ・・・・。人間なんて、自分の都合の良い事ばっかりしか、考えていなくて・・・・。」 アイリスは、またもX4で見せた深刻な表情になりワタナベ君の顔を見つめる。 「慰めてくれるカノジョはいないんですか?」 聞くと、ワタナベ君は苦笑いで 「まさか・・・、ボクみたいな分際でカノジョいるんだったら、ボクみたいな人間全員カノジョいますよ・・・・。」 とワタナベ君は、またも憂鬱な表情に戻り、石を投げる。 そして、ワタナベ君はこんな事を言い出した。 「アイリスさん、ボク時々アイリスさん達レプリロイドが羨ましいんですよ・・・。」 と言い出し、アイリスは少々戸惑い 「え!?なんでですか?」 アイリスは疑問を投げると 「レプリロイドは、優れていてなにも失敗を起こさないし、 僕ら人間のように苦しまないで、楽に生きている感じがするんですよ・・・・。 だから、人間じゃなくてレプリロイドとして生まれたかったなって・・・。」 それを聞いたアイリスは 「でも、レプリロイドでも色々な能力を持ったレプリロイドもいますし・・・。」 と否定するが 「いや、そんな事ないです・・・。半分人間で半分機械だから、ボクのようにドジは踏むワケがないですよ・・・・。 ボクみたいな能無しは、人間じゃなくてレプリロイドとして生まれたかったって思うんですよ・・・・。」 と人間として生まれてくるんじゃなかったとアイリスにボヤキを投げるワタナベ君。 ワタナベ君はこういう事まで言って来た 「それに、今までシグマなどなどのレプリロイドの反乱があったときに、 人間は全部レプリロイドのせいにしていましたよね? もともと、レプリロイドは人間が作ったものなのに、どうしてレプリロイドばかり責められていたんだろうって、思っていたり。 もう一つは、人間なんて全員死ねば良かったなって、思うんですよ。・・・。」 アイリスは、ワタナベ君にマイナス思考な考え方に、言葉を失ってしまう・・・。 その時だったある人物がアイリスのもとへ寄って来た。 「アイリス!」 アイリスの名を呼ぶと、アイリスも振り向いた 「あ、ゼロ!?」 なんと、その人物はゼロであった。ゼロはアイリスを探していたのであった。 ワタナベ君はゼロを初めて見て言葉を失ってしまう 「(あれは、第0部隊の隊長で今まで、あのエックスと共に世界の危機を救ったゼロ・・・。 まさか、アイリスさんと付き合っているのか!? それに、あの英雄がここにいるなんて・・・。)」 案の定ゼロとアイリスは仲睦まじい雰囲気をワタナベ君の目の前に出す。 そして、アイリスはワタナベ君に、そしてゼロに 「あ、ワタナベさん。この人は、あたしのカレシで、有名人ですけど第0部隊隊長のゼロです! それと、ゼロ。この人は、この前話したワタナベさんなの・・・。」 とそれぞれ紹介する。 ゼロはワタナベ君に対し笑顔で会釈する 「どうも初めまして!」 ワタナベ君は、冷めた表情で会釈する。 そして、 「アイリスさん、どうもね! それと、もう帰るよ!じゃあね!」 そそくさとその場を後にするのであった。 そして、彼はこんな事を呟いていた。 「そうだよな・・・。ボクみたいな、ダメ人間に あんなカワイイレプリロイドの女の子が、振り向いてくれるはず無いよな・・・・。」 と現実を目の当たりにするのであった・・・。 そして、その日の夜 アイリスとゼロの家で、アイリスはゼロにワタナベ君との会話を 話し、相談したのであった・・・・。 ゼロは腕を組んで、考え込む。 「う〜む、難しい問題だな!」 アイリスも困惑した表情で 「でしょう?ワタナベさんの心をどう救えるかなの?」 ゼロは考え込むが、なかなか思い浮かばない。 そして、ゼロはこういう事をいいだした。 「それにしても、人間になりたがるレプリロイドならいるけど、 レプリロイドになりたがる人間がいるなんて、珍しい話だな・・・。」 「ワタナベさん、レプリロイドは人間と違って、優れてなにも苦労しないとか思っているそうなの・・・。」 そのアイリスの話を聞いたゼロは表情を険しくする。 「それは、なんかの間違いだ!俺等レプリロイドは、色々苦しんだりするし、大変な事がある! それなのに、ワタナベ君って人は甘ったれているな・・・。」 苦言を指すのであった。 そしてアイリスはこんな事を言い出した。 「ワタナベさんって、自分はダメ人間とか言っていたけど、でもそのワタナベさんでも良い所があるわ!」 ゼロは興味津々に 「例えば?」 「さっき会う前に、重い荷物を持ったおばあちゃんの荷物を運ぶのを手伝ったりするのを見たの・・・・。 決してダメ人間とは言えないわ!」 アイリスは、ワタナベ君の良い所をちゃんと見てフォローする。 ゼロは、しばらく考え込み、そして 「よし、俺今度ワタナベ君と会って、ある事をするよ!」 アイリスはそれを聞いて 「ある事って、なんなの?」 ゼロは一瞬ニヤっとし 「まあ、やってからのお楽しみだ!もしかすると、ワタナベ君もレプリロイドの大変さを知ると思う・・・・。」 その日、ワタナベ君はまたも無断欠勤し、河原で草をくわえてノンビリするのであった。 そして、そこにゼロがやってきた。 ワタナベ君は、ゼロが近づいた事に驚く。 「あ、あなたはゼロさん!?」 ゼロは、ポーカーフェースだが、珍しく笑顔を浮かべる。 「ワタナベ君だったよね?ちょっと君に、見せたいものがあるんだ!」 ワタナベ君はドキドキしながらも、 「み、見せたいものってなんですか?」 と聞くが、ゼロはワタナベ君の手を引っ張る。 「まあ、詳しい話はイレギュラーハンター本部にてだ!」 ゼロは、ワタナベ君を本部へと連れて行く。 ゼロは、ハンターのパトカーに乗って、ワタナベ君を本部へと連れて行く。 ワタナベ君は、ゼロの言われるがままハンター本部を歩く。 そして、ある部屋に先導された。 そこは、なんとレプリロイドの死体安置所であった。 そのレプリロイドはつい最近に、ゼロは勿論エックスやアクセル、 ホーネックやイーグリード、アルマージ、オストリーグが倒したイレギュラーであった。 イレギュラーとして処理されたレプリロイドは、傷つき倒れ、息を引き取りただの鉄くずになっている状態であった。 そして次にゼロは無言のまま、ある映像をワタナベ君に見せた。 それは、X1〜X8にかけてのゼロとエックス、アクセル達のこれまでの戦いの映像であった。 シグマの反乱により、荒廃した市街地、色んな8大ボスと戦うエックスやゼロ、そしてアクセル。 ヴァヴァとの戦いで、傷つき死に掛けるエックス。そして、自らを犠牲にして、倒れるゼロ。 カウンターハンターとの戦いで苦戦を用いるエックス。そして、イレギュラーとして蘇り、相棒のエックスと戦うハメになったゼロ。 洗脳されたナイトメアポリスと、復活したヴァヴァとの戦いで、苦戦をするエックスにゼロが救助するが瀕死の重傷を負うゼロ。 ダブルとの戦いで、苦戦を用いるエックス。そして、親友のカーネルと今同棲しているアイリスと戦うハメにあうゼロ。 (どうにか辛うじて、この2人は助かる) ユーラシア事件で、覚醒ゼロとしてエックスと激戦を繰り広げるエックスとゼロ。 そして、自らを犠牲にしてユーラシアを爆破しようとするゼロ。 ナイトメア事件で、ゼロの偽者と戦い苦戦するエックス。 裏切り者として、レッドアラートに追われるアクセル、それを助けるゼロ。 新世代レプリロイドと戦いを繰り広げる、ゼロとエックスアクセルの3人。 それを見たワタナベ君は、あまりにも戦慄な光景を見て息を呑んだ上言葉を失う。 そしてここでゼロはようやく口を開く。 「見ろ!これが、レプリロイドの死だ!そして、レプリロイドの苦しみだ! ワタナベ君、君はレプリロイドとは苦しまずに、自由に生きているとか思っているかもしれないが、そうじゃない! 俺達は、こんな激しい戦いをしてきた!そして、俺達は悩み苦しんだ! 俺達は、仲間を死なせるトコだったし、シグマや色んな敵と戦った・・・。 オレは、相棒であるエックスとカウンターハンター事件の時戦ったり、ユーラシア事件の時にも戦った。 少しは、レプリロイドの苦しみを考えたりしたらどうなんだ?」 ワタナベ君は、自分が思っていたレプリロイドの現実を見て、あまりにも驚愕した。 そして、あまりにもすごかったため、彼は吐き気をともすようになる。 そして、自分が惚れていたアイリスが、ゼロと戦う映像を見てかなり衝撃的だった。 ゼロの話はなおも続く 「そのほかにも、オレは何度も死に掛けたり、自分は一体何者か一人で悩んだ! オレは、ちょっと前まで100年前に世界を世界征服しようとした科学者にそっくりな、 老人が夢の中から何度も出てきて“エックスを殺せ”とか言われたんだ・・・・。 でも、今ではそんな事がなくなったし、相棒のエックスや、アクセル。そして部下のホーネック。 イーグリード、アルマージ、オストリーグ、カーネル、 そして、アイリスのオカゲで今の俺がいると感じている・・・。 だから、ワタナベ君。少しは、現実に向き合って一生懸命生きたらどうなんだ?」 とゼロは、ワタナベ君に問う。 しかし、ワタナベ君はそのまま部屋を抜け出し、イレギュラーハンター本部を後にする。 それを見たゼロは、ただ黙って見送るだけだった。 「ワタナベ君。たとえ、現実が嫌でも今を生きるんだ! オレだって、たまに現実から逃げたい時だってある!しかし、それを乗り越えなければイケナイ時だってあるんだ!」 と呟くのであった。 ワタナベ君は、自宅のアパートに戻り、一人でテレビゲームをするのであった。 「ウソだ!ウソだ!ボクは、あんなレプリロイドの現状を信じたくない! ボクは、レプリロイドになって、今の苦しい生活から抜け出したい!」 と現実逃避を続けるのであった。 所代わり、ある要塞であのあやしいレプリロイドを作った黒幕が一人悩んでいた。 「くっそ!ハンターめ、奴らが警戒したオカゲで、ワシの計画が思うように進まない・・・・。 待てよ、良い考えがあるぞ! 次の作戦に行くとするか・・・・。ファワハハハハハハ!!」 不気味な笑い声がこだまするのであった・・・・・。

第6章:誘惑

それから数時間後、イレギュラーハンター本部のロビーではゼロが一人悩んでいた。 「(結局、あれでワタナベ君の心を救えたのであろうか・・・・?)」 ワタナベ君の事を考えていたのであった・・・・。 その時だった 「ゼロどうしたの?」 エックスとアクセルが、ゼロの元に歩み寄り、アクセルがゼロに話しかける。 「あ、エックス。アクセル。」 ゼロはそれに反応する。 エックスが 「何かあったの?俺達でよければ、相談に乗るよ・・・・。」 「う〜ん、実はな・・・。」 ゼロは、話の内容と今までの経緯をエックスとアクセルに話した・・・。 事情を知ったエックスとアクセルは深刻な表情になる。 エックスが 「そうなんだ?そのワタナベさんって、世の中が嫌になって、人間じゃなくてレプリロイドになりたがっているのか?」と言うと ゼロは首を立てに振り 「ああ、困ったもんだ・・・・。」 そしてエックスもゼロと同じく苦言をさす 「でも、俺だって日々苦しんでいる。人間とレプリロイドが共存出来ることを考えたり、 争いごとのない世界を作る事をどうやったら出来るか考えているんだ!」 アクセルも 「ボクも、そのワタナベさんは甘いよ!ボクだって、自分がどうしてここにいるのか分からなくなる時があるんだ・・・。 なのに、そのワタナベさんは・・・。」 と色々苦言をさす・・・。 ゼロは 「ワルいな・・・、わざわざ俺の悩みを聞いてくれて・・・。」 エックスとアクセルは笑顔で 「なんもだよ!だって、俺達仲間だろ?」 「そうだよ!ボク達だってさ、色々支えあったじゃないか?」 ゼロは笑顔を取り戻す その時だった。けたたましい警報音が本部内に響き渡り 「ポイントK地区の公園にてイレギュラー出現、イレギュラーハンターは出動せよ!」 ゼロとエックスアクセルの顔が強張る そして、ゼロとエックス達、それぞれの部隊とイーグリードやアルマージなども現場へと向かった。 現場へ到着したゼロ達そこに見たのは。 ウ○トラマンダイナに出て来たデ○フェイサーにそっくり(ただしボディーカラーは青)な、 正体不明なレプリロイドが、手から触手を出して20代中間のOLの肩を刺していたのであった。 20代のOLは悲観的な表情で 「助けて〜!助けて〜!」 と救いの叫び声を出す エックスは怒りの表情を出し 「くっそー!イレギュラーめ!?」 エックスは、フルチャージエックスバスターで正体不明のレプリロイドを撃つが、 しかしちょっと怯んだだけであまり効果がない、次にアクセルのアクセルバレッド、 そして締めにゼロのZセイバーで切りつけ、そのレプリロイドを殺害する・・・。 OLは安堵な表情になり 「ありがとうございます!なんと御礼が言ったらいいのやら・・・。痛い・・・・。」 OLは感謝の言葉を表すが、さっきの触手が肩を刺していたため、重症であった。 ゼロはその怪我を見て部下に怪我の治療をするようにと命じる 「よし、ハンターA、この女性の治療をするんだ!」 「了解!」 その時アクセルがそのレプリロイドを調べていたが、不可解な事が起きた。 「ゼロ!エックス!このレプリロイド妙なんだ・・・。少しずつ体の組織が変わっているみたいで・・・。」 それを聞いたエックスは目を丸くしてそのレプリロイドを見る。 「そんなバカな・・・・。第一、レプリロイドが体の組織を変えるなんて・・・。」 ゼロがそのレプリロイドを調べている時にある物を発見した。 それは、例の連続蒸発事件で、行方不明になっていた中年サラリーマンの身分証明書であった。 エックスはこれを見て。 「どうして、あの連続蒸発事件で、行方不明になった人の身分証明書が・・・。」 そしてそのレプリロイドは、程なく本部へと輸送され、鑑識に調べる事になった。 全員が頷いている時に、その時ある出来事が起きた。 なんと、マグニチュード5前後の地震が発生し、 その後エックス達がいる公園から1kmと離れていない住宅街のど真ん中に、塔が現れた。 まるで、ブーメル・クワンガーの塔(岩本先生版の)のようであった。 ゼロとエックスとアクセル。他にも、イーグリードやアルマージや、オストリーグ、 ホーネックも口をあんぐりとした状態で、塔を見ているだけであった。 そして、妙な出来事はそれだけでなかった。 突如、その塔から電波が発生し、全国のテレビや、ラジオ、インターネット、 ケータイなどなどのメディアに音声及び映像を送りつけた。 その映像はあのゼロ達がさっきまで倒した、デ○フェイサーにそっくりな正体不明なレプリロイドで、 なんらかの演説をしているのであった。 ゼロ達イレギュラーハンターの携帯通信機にも、その映像が確認された。 ゼロ達は、その携帯通信機に映し出されている、正体不明のレプリロイドの演説を聴いていた。 「我ガ名ハ、ギルド。レプロイドノ精デス・・・・。 我ラハ、我ラト生キル人間ヲ探シテイル・・・。攻撃スルツモリハナイ! 我ラノ文明ハ、怒リヤ苦シミ、悲シミ、不安ナ心ガナク、誰モガ平等ニ暮ラセル、 安ラギノ世界ナノデス・・・。 モシ、我ラト生キル者ガイタラ、我ラノ住処ヘト来テクダサイ!」 そのレプリロイドの名前は、ギルドであった。 ギルドは、自らをレプリロイドの精と名乗り、ギルドと共に生きる人間を探しているという。 そして、怒りなどのマイナスエネルギーがなく、誰もが平等にそして同じ幸せを共有して生きる素晴らしい世界なのだという。 ほとんどの人間は、この演説を見て気味悪がった・・・。 しかし、ある人間達はこの演説を魅力と思った。 それは、リストラされた上、将来に希望を持てなくなったサラリーマン、そして妻が殺人事件で殺され淋しい思いをしている老人、 クラスメイトから激しいイジメを受けて不登校になっている女子中学生などなど、 世の中が嫌になって現実逃避を続ける人間がこの演説を自分達の心に光を灯す事だと思い込んでいた。 そして、その世の中が嫌になって現実逃避を続ける人間達が、一斉に塔の周辺に近づいてきた。 この演説は、勿論ワタナベ君の耳にも入った。ちょうどゲームで現実逃避をしている最中に、ギルドの演説が入り、 その演説を見てもう今まで苦しい思いをせずに生きていられると感じた為、彼もその塔へと向かった。 しかし、ゼロ達はさすがに怪しいと感じた。 その時、ゼロ達イレギュラーハンター携帯通信機に通信が受信された。 通信主はイレギュラーハンター総監シグナスであった。 「いいか、ハンター諸君。そのギルドの言っている事は、なんとも信用ならない! 付近一帯を封鎖して、周辺住民を避難させ、塔には誰も近づけないようにしろ! それと、応援にレプリフォースも出動させている!頼んだぞ!」 通信を聞いたハンター全員はいっせいに 「了解!」 と返答するのであった。 程なく、レプリフォースが集まり、カーネル率いる陸軍の部隊が、 付近一帯を封鎖し野次馬が塔に行かせないようにした。 ゼロは、カーネルの所へ歩み寄り、話しかける。 「カーネル、ご苦労だった!」 ゼロは、カーネルに軽く敬礼をする。 カーネルもそれに反応するかのように軽く敬礼し 「ゼロ、お前等ハンターもご苦労だった!」 「ゼロ、あのギルドとかいう奴の事信じられるか?」 カーネルは、ギルドの言っている事があまりにも信じ難い考えを持っていた。 「俺も、なんだかあいつら言っている事が、妙に引っかかる! 第一、レプリロイドがどうして痛みや苦しみの無い世界を、人間に提供するんだ?」 と2人は議論しているのであった。 「私も、同感だ!」 2人が議論している時に、野次馬の方から誰かが2人の意見に同感の意を表した人物がいた。 ゼロとカーネルの2人が、その方向へと向くとそこにいたのアイリスとゼロ、 そしてエックスやカーネル達が所属する、人間とレプリロイドが信頼し合える為に作られた、 ボランティア団体ロビンソンの代表で、元衆議院議員のサワイ・コウキ氏であった 「サワイさん!?」 ゼロとカーネルは同時に、サワイ氏の名前を叫ぶと、サワイ氏は2人に対し軽く笑顔を見せてから会釈する。 ゼロとカーネルはその場へと向かい、カーネルはサワイ氏に話しかける。 「どうして、サワイさんがここに?」 それを聞くと、サワイ氏は表情を引き締まりながら 「さっき、ギルドの演説を聞いて、妙な気持ちになってね・・・。 彼らは、人間に対し痛みや苦しみも無い、誰もが平等に暮らせる世界を提供するとか言っていた・・・・。」 と語り、ゼロはその事で 「やっぱり、なんか引っかかるんですか?」 サワイ氏はこくりと頷き 「ああ、確かにそうすれば、人間は差別や偏見、格差社会、そして争いごとのない世界が出来る、 でもそれは人間がこれからやっていくべきの世界なのだろうか? むしろ、人間は色々苦しんで、それを乗り越えて行って、次の未来へと進むのが、人間のやる事でないかと思うんだよ・・・。 そのような世界になったら、人間はダメになるかもしれないんだ・・・。」 サワイ氏は、ギルドの世界は人間にとって、プラスの方向ではなくマイナスの方向へと行くのでないかと異議を唱えた。 ゼロもこくりと頷き 「サワイさん、あなたの考えは、まったく正しいです!」 カーネルも同感の意を表し 「我々は、人間と共に生きるレプリロイド。 所詮、人間に近いロボットで、そのレプリロイドが言うのもアレですが、 我々としても人間はそういう風になって欲しくないと思います・・・。」 サワイ氏は、表情をニコりとして 「ありがとう、ゼロ君。カーネル君。だが、ただのボランティア団体の代表が言うのもアレだけどな・・・。」 その時ゼロとカーネルの元にアイリスが寄ってきた。 「ゼロ、お兄ちゃん!」 アイリスは、ぜーぜーと息を切らしながら、恋人のゼロ。そして兄カーネルの方へ歩み寄る。 「どうしたんだ?アイリス?」 ゼロは、アイリスに話しかけると。 「ゼロ、もしかするとワタナベさんが、ここに来るかもしれないわ!」 ゼロは、顔をこわばらせ 「なんだって!?」 「ゼロ、忘れたの?ワタナベさんって、苦しみから逃れたいとか言っていたじゃない? それに、ギルドの言っている事って、もしかするとワタナベさんの言っていた事になるかもしれないわ・・・。」 アイリスは、自分の勘を話し始めた。 ゼロは、眉を吊り上げ 「どういう事だ?」 アイリスはまた口を開き 「ワタナベさん、人間じゃなくてレプリロイドになって、苦しい思いから脱出したいとか言っていたわ・・・。 もしかすると、ギルドは人間をレプリロイドにしてしまうんじゃないかと思うの・・・。」 それを聞いていた兄カーネルは妹アイリスに待ったをかけた。 「待て、アイリス!ギルドは、人間をレプリロイドに変えるという根拠でもあるのか?」 カーネルは、厳しい表情で妹アイリスを見つめる。 アイリスは一瞬戸惑った表情になるが 「ただの、あたしの勘よ・・・。でも、なんだかそんな感じがするの・・・・。」 カーネルは尚も厳しい表情で 「今は、大事な時なんだ!うかつな発言は控えろ!」 と妹を一喝するのであった。 アイリスは少々オドオドし 「ゴメンなさい、お兄ちゃん・・・。」 そんな中、イレギュラーハンター本部ではエイリアとレイヤー、パレットらがさっきゼロ達に倒された、ギルドの遺体を調べていた。 調べている内に、徐々にエイリアの眉がつりあがる。 「まさか、ウソでしょう?」 レイヤーも息を呑んだ表情で 「こんな事って、ありえないです・・・・。」 驚愕の事実が明らかになった。 その頃、エックス達イレギュラーハンター全員は、現場の交通整理や現場の封鎖と、 周辺住民の避難をスムーズに進んでいた。 その時エックスの通信機が鳴った。 「はい、こちらエックス!」 通信の相手はエイリアであった。 「エックス、さっきあなた達が倒したギルドの遺体なんだけど・・・・。」 「何か分かったのか?」 エイリアはその驚愕の事実を話す。 「あの、ギルドはこの前蒸発した中年のサラリーマンよ!」 と衝撃的な事実を話し、エックスは呆然となる。 勿論、この通信はアクセルやゼロ、イーグリードやホーネックなど他のハンターにも耳が届いていた。 エックスは呆然としながらも 「どういう事なんだ?もっと説明してくれエイリア・・・・。」 エイリアがこくりとうなずくと 「あの、ギルドの体内を詳しく調べたら、中は人間の骨格や血液などなど、が含まれていたの。 通常のレプリロイドでは、考えられないわ!その中で、レプリロイドの骨格もあったわ・・・・。 そして、その骨格のDNAを調べたら、この前蒸発した中年サラリーマンのモノと判明したわ!」 そしてアクセルが 「つまり・・・・、ギルドと共に生きるって意味は・・・・」 「だから、人間をギルドに変えるって意味よ!ありえない話だけど、体内を調べたら、 人間の体をレプリロイドに変えてしまう、ウィルスが検出されたの・・・・。 これは、人間では作れないものだわ・・・・。」 それを聞いたエックスははっと思い出した。 「そうだ!さっきの、OLの人・・・。」 エックスはさっき、ギルドに襲われたOLの事を思い出すが 「きゃああ!」 「わー!?助けてくれー!?」 さっき、ギルドに襲われたOLが、手当てを受けている所から悲鳴が響き渡った。 エックスとアクセルは、その場へと駆け寄る。 そこにギルドがいて、さっきOLを治療していたゼロの部下のハンターAが殺害されており、群集を襲おうとしていた。 「くっそ!」 エックスとアクセルは、銃口をギルドに向けるが、 2人はそのギルドは元々人間であったため、発砲するのをためらう。 が、ゼロが現れ、ゼロが自前のライトセイバーで切りつけ殺害する。 「エックス、アクセル、危ないだろう!?」 ゼロは、2人に対し檄を飛ばす。 「ごめん、ゼロ。」 「ボクとエックスは、元々人間だったから・・・。」 だがゼロはなおもキレて 「もう、人間じゃないんだ!だから、他の人間にも被害を食い止めるのが俺達の仕事じゃないのか!?」 と2人を説教するゼロ。 2人は、ようやく目を覚ました。 その時通信機がまた鳴った。ハンターはその通信に交信するとその通信の相手は、パレットだった。 「ハンターの皆さん、またある事が分かったんです。」 アクセルがそれに反応する 「何が分かったの?」 「ギルドの体内を調べたら、脳が徐々に萎縮されているんです・・・。 ギルドの塔をスキャンして、データを送ってください!」 エックスがそれに反応するかのように 「分かった。」 エックスとアクセルはイレギュラーハンターから支給された、X8で登場した空を飛べるライドチェイサー、 シリウスの強化型で塔を透視光線で、スキャンしそのデータを本部へ転送した。 そしてある事が判明した。なんと、その塔の中には電子頭脳があった。 「ハンター全員に告ぐわ!あの塔はただの塔じゃないわ!塔には、ギルドの電子頭脳があるわ! つまり、奴らは一つの脳を共有しあって生きているのよ!気をつけて!」 エイリアが忠告をハンター全員に報告すると。 ハンター全員は 「了解」 と叫ぶのであった。 ギルドの実態を知ったアイリスは、レプリフォースの車から、銃 (岩本先生版X4で、ゼロとカーネルとの戦いで、仲裁の時に使った同じ銃)と、 通信機を持って行動に移した。 「ワタナベさん、決して早まった行動はダメですよ!」 アイリスは、ワタナベ君を止めるタメに行動に移した。 その頃のワタナベ君は、放心状態な表情で塔に向かっていた。 「もう、ボクは苦しまずに済むんだ。 ギルドと共に生きれば、ボクはドジばっかり踏んだり、皆から怒られたり、振り回されない生活を送るんだ・・・・。」 と呟いていた。

第7章:攻防戦

ハンター達は、レプリフォースと協力しあって、塔には近づかないようにしていた。 しかし、それでもなお群衆には塔に近づく人がいたのであった。 並のレプリフォースの兵士とハンター達は、群集を止めていた。 「何するんだよー!?」 「あたし達は、ギルドと共に行きたいのよ!」 「ギルドの言う世界が本当だったら、ボク達苦しい思いをせずに生きたいんだ!」 群集は、ギルドの言う世界に生きようとする。 並のハンターとレプリフォースの兵士は、戸惑うのであった。 しかし、そこでカーネルが現れた 「待つんだ!あなた達、ギルドと共に生きる意味を知っているのか? ギルドと共に生きるって、意味はあなた達は分かっているのか? ギルドと共に生きるって言うのは、人間をギルドに変えてしまうって意味だぞ!人間じゃなくなってしまうんだぞ!」 カーネルは群集に説得する。群衆は、少し戸惑うが。 その中で失恋ばかり続き、仕事や人間関係もうまくいかない20代初めの女性が 「だって、それだったら人間はレプリロイドになって、今のような苦しい思いをせずに生きていられるわ・・・。 いっそのこと・・・・」 その20代初めの女性は、カーネルにそう言い聞かせるが、カーネルはその女性はキッと睨みつけ。 「あなた達は、人間として生まれたんだろうが?人間として生まれたんだったら、人間として生きるんだ! 我々、レプリロイドも今まで色んな戦いを繰り広げたり、いつ自分がイレギュラーになってしまうんじゃないかと、不安な気持ちになる! あなた達は、人間として生きているんだったら、人間としての幸せを掴むんだ!」 カーネルは、群衆にそう言い聞かせる。 群集は、納得行く表情で、身を引こうとするが、その時! 塔から、青白く光の触手が現れ、群衆を次々と捕まえていった。 「うわー、助けてー!?」 「キャああああ!?」 塔から出た触手は、次々と群衆を捕まえ、塔の中に取り込む。 カーネルは、それを見て塔をきっと睨みつける。 「くっそ!?奴ら、本当の正体を現したな!?」 カーネルは、自らのライトセイバーで触手を切りつけ、群衆を避難させる。 勿論、違うところでもエックスとアクセルが、エックスバスターとアクセルバレットで触手を撃つ。 ゼロも、自前のZセイバーで、触手を切りつけ群衆を避難させる。 しかし、それでもなお塔からの触手は、出て人間達を拉致する。 一方その頃、アイリスは銃を持って、ワタナベ君を探していた。 「こりゃあ、大変だわ!ワタナベさん、早まった行動をしてしまうわ・・・。」 アイリスは必死でワタナベ君を探した。 そして 「あ、いたわ!」 アイリスは、ワタナベ君をやっとの思いで見つけた。 ワタナベ君は、うつろ目な状態で、塔の方へ一人で向かっていた。 「ワタナベさん!」 ワタナベ君は、聞き覚えのある声を聞いたため、その方向を見るとアイリスが、自分の下へ向かっていた。 「アイリスさん?どうしたの?」 ワタナベ君は、内心ドキドキとしながらも、アイリスに反応する。 アイリスは、息を切らしながらも 「何をするんですか?」 ワタナベ君は、それに答えた。 「ボク、ギルドと共に生きるんだ!ギルドと共に生きて、今までの冴えない暮らしからおさらするんだよ!」 アイリスは、案の定自分の勘が当たっていた。 「ワタナベさん、ギルドと共に生きる意味を分かって言っているんですか? ギルドと共に生きるって意味は、人間をギルドに変えてしまう事ですよ!それでも良いんですか?」 アイリスはワタナベ君を説得するが 「もし、借りにそうだとしても、何がイケないんですか? ボクは、人間として生きていてウンザリする事ばかりだ!皆から、怒られてばかりで、 振り回されてばっかりで、こんな人間として苦しい思いをして生きていくんだったら、このままギルドになった方がマシだよ!」 ワタナベ君は、アイリスの説得に耳を傾けない。 その時、塔から触手が飛び出し、ワタナベ君の体を掴む。 アイリスは、それを見て呆然とするが、すかさずワタナベ君の手を掴み、アイリスまでもが塔の中に取り込まれる。 もちろん、その光景を恋人のゼロは勿論、兄のカーネルは見逃さなかった。 「アイリス!?」 二人は同時に、アイリスの名を叫ぶ。 だが、それと同時にギルドが、ぞろぞろと現れ人間に襲い掛かっていた。 「くっそ、カーネル!早く、こいつらを始末しなければ!」 「分かった!いくぞ、ゼロ!」 ゼロとカーネルは、自分の自前のセイバーで人間に襲い掛かるギルドを次々と切りつけるが、それでもゴキブリのように現れるギルドの軍団。 違う地点では、イーグリードとアルマージ、オストリーグ、ホーネック、 そして、応援に駆けつけたフクロウルとスティングレン、ペガシオンも人間に襲い掛かるギルドの軍団を攻撃した。 一方で、エックスとアクセルの姿が見当たらない。 ゼロが、周辺を見わたすと、エックスとアクセルはそれぞれライドチェイサーシリウスの強化型に乗っていた。 そして、通信機からシグナス総監からの連絡が入った。 「ゼロ!聞こえるか?」 「総監、何をするんですか?」 「今から、塔の機能を麻痺させるため、エックスとアクセルにライドチェイサーシリウスで攻撃をするように指示した。 作戦はこうだ!まず、エックスの乗るシリウスのハイパーコールドビームで、 塔を氷結させアクセルの乗るシリウスのハイパーメルトガンで塔を破壊する。良いな!?」 それを聞いたゼロはこくりと頷く。 そしてエックスとアクセルは作戦を進めた。 「よし、行くぞ!アクセル!」 「OK!エックス!」 エックスとアクセルの乗るライドチェイサーシリウスは、ギルドの塔を回る。 そして2人のライドチェイサーは空に静止した。 「ハイパーコールドビーム発射!」 エックスの乗るシリウスから青白いビームが放たれ、塔は完全に氷結する。 そして、アクセルの乗るシリウスからも 「ハイパーメルトガン発射!」 オレンジ色のビームが放たれ、塔は表面上を破壊され電子頭脳を露にする。 だが、それと同時に人間を襲っていたギルドの軍団が次々と集まる。 まるでウ○トラマンティガで出て来たゴ○ニュヴァハが、集まりゴ○ニュギガになるように、 ギルドが集まりやがて巨大ギルドへと変貌する。 エックス達は、唖然とする。 やがて、ギルドはゆっくりと動き出し、 「オ前等ニ、我ラノ力ヲ見セテヤル」 と言い、左手をガトリングガンに変形させた。 「スドドドドドド」 激しい発砲音が、街中を破壊し続ける。 あたりは、やがて廃墟に近い状態になった。 ゼロとカーネル達は唇を噛み締めて、それぞれ攻撃をするが、ギルドはガトリングガン攻撃だけでなく、 右手をレーザー砲に変えて、レーザービーム攻撃で イレギュラーハンターとレプリフォースを攻撃して、翻弄させる。 それだけでなかった、塔の中では電撃が走り、さっきまで塔に取り込まれた人が、電撃攻撃で甚振られていた。 その為、ハンターとレプリフォースはむやみに攻撃が出来なかった。 塔の中では、さっき拉致された人間が、電撃攻撃を受けていた。 「うわあああ!?助けて〜!!」 「キャー出して〜!!」 さっきまで、塔に取り込まれた人は、事の重大さに気づき、助けを求める。 塔の中は、薄暗い感じでどこか不気味な雰囲気を感じていた。 しかし、その中でアイリスもいたため、アイリスはこの中で頼りになれるのは、自分だけしかいないと感じていたため、人々をなだめる。 「皆さん、落ち着いてください!」 そして、アイリスは通信機を取り出し、ゼロの通信機につなぐ。 「ピピピ」 ゼロの通信機が鳴り、ゼロは通信のボタンを押す。 「こちら、ゼロ!」 「ゼロ、助けて!」 その通信の相手は、恋人アイリスだった。 ゼロは、自分の恋人が無事である事を少し安堵な表情であった。 「アイリス、無事だったか!?他の、拉致された人々も大丈夫か?」 アイリスも、安堵な表情になり、そして周りを見渡す。 「あたしも、勿論捕らわれた人々も無事よ!ゼロ、そんな事より助けて!」 ゼロは、状況を改めて知るが、落ち着いた状態で 「アイリス、落ち着くんだ!今、その人達を守れるのは、お前だけだ! だから、その人達をパニックにさせないようにするんだ!武器かなんか持っているのか?」 アイリスも落ち着いた状態で 「分かっているわ!今、銃を持っているわ!」 「よし、待ってろよ!」 通信は、一時中断した。 カーネルは、少しうろたえた表情で、 「ゼロ、アイリスは、アイリスは無事なんだろうな?」 ゼロは、それに反応するかのように、 「ああ、人質にされている人間も、無事だ!」 カーネルは、唇を噛み締め、塔の方向を睨みつける 「くっそ、ギルドめ!人間の心を、利用するとは許さん!?その上、俺の妹を・・・。」 ゼロはカーネルをなだめる 「カーネル、落ち着くんだ!とにかく、今ここでキレたとしても、何も始まらないぞ!」 その頃、ハンター本部ではエイリアとレイヤー、パレットがギルドの遺体を 更に調べていた。 その時レイヤーが、遺体を調べる内に、ギルドのあるメモリーを解析し、 塔の人間を救う方法及び、ギルドにダメージを与える方法を見出した。 しかし、それはかなりリスクがあるものであった。 「とても、危険だわ!」 「あたしも、同感よ!レイヤー。」 エイリアとパレットは、レイヤーに苦言を刺す。その方法は、かなりリスクが高いものであった。 レイヤーはなおも 「大丈夫です!ゼロさんと、アイリスさんがどうにかしてくれます!(ゼロさんとアイリスさんは、お互い信頼し合っているから・・・。) この二人に託しましょう!」 エイリアは、ようやく理解した。 「分かったわ!ゼロから、あたしに伝えるわ。」 エイリアはゼロの通信機に通信する。 「ゼロ、塔の人間を助ける事や、ギルドを倒す方法を見つけたわ!」 「エイリア!?それは、なんなんだ・・・。」 エイリアは、ゼロに要件を伝えた。 しかし、それを聞いていたカーネルは、猛反対であった。 「ゼロ、キサマ俺の妹を死なせるつもりか!?」 その方法はかなりリスクが高いタメ、カーネルはキレ気味状態でゼロに掴みかかった。 「カーネル、これをすれば、もしかすると塔に捕らわれた人間は勿論、アイリスだって助かるかもしれない!俺を信じるんだ!」 カーネルは、ゼロの胸ぐらを離す。 「頼んだぞ!その代わり、失敗したらただじゃおかないぞ!」 厳しい言葉をゼロに投げるカーネル。 そして、ゼロは通信機のボタンを押し、アイリスの持っている通信機にアクセスする。 その頃アイリスは、パニックになってしまった人質になってしまった人間達をなだめていた。 そして、通信機のコールに反応し、アイリスはアクセスする。 相手は、勿論ゼロであったため、アイリスは安堵な気持ちに交信する。 「アイリス、無事か?人質に人達も大丈夫か?」 「ゼロ!?ええ、大丈夫よ!それと、人質の人も・・・。」 アイリスは、状況を説明する。 そして、ゼロは話を進める。 「良いか、アイリス。よく聞くんだ!俺の、言うとおりにしろ!」 アイリスは、表情を引き締め。 「分かったわ!」 了解の声を上げる。 ゼロは驚くべき事を話す。 「良いか、電子頭脳に向かってこう言うんだ!“我らはギルドと共に生きる事を望む!”」 ゼロは、クールな表情でそう説明する。 その通信を聞いていたエックスとアクセル、そしてホーネックやイーグリード達も、それを聞いてビックリする。 ゼロはなおも 「復唱するんだ!」 ゼロがそういうと、アイリスは落ち着いた物腰で 「分かったわ!」 と通信を続けて、ゼロの言うとおりにする。 「我らは、ギルドと共に生きる事を望む!」 アイリスは、天井の電子頭脳に向かってそれを話す。 だが、周りにいた人間は更にパニくり、アイリスに掴みかかる。 「おい、何言っているんだよ?あんた?」 「あんた、本気で言っているの!?」 「レプリフォースのレプリロイドなのに、何言っているんだよ?」 そう混乱している時の最中、ワタナベ君は無口で無表情の状態だが、どこか安堵な表情を浮かべていた。 「(アイリスさんは、分かってくれたんだ・・・。ボクは、もうギルドになって、苦しまずに生きれるんだ・・・。 それなのに、まわりの人は今更何びびっているんだ?)」 心の中で、そう呟いていた・・・・。 しかし、電子頭脳はアイリスのその声で反応するかのように、オレンジ色に不気味に輝く。 それを見た人々は、怖じ気づいてしまい 「わ、ギルドになってしまう!!」 「俺は、ギルドになりたくねえ〜!!」 「あたしも、ギルドになりたくない!!人間として、ちゃんと生きるから、助けて〜!!」 またも混乱し始めた。 しかしアイリスは落ち着いた姿勢で 「あたしを信じてください!とにかく落ち着いて!」 人々を落ち着かせる。 通信機の交信で状況を把握していたゼロは更に、アイリスに指示を出す。 「“悲しみも、不安も、怒りも、憎しみも、存在しない!我ら人間を、ギルドに同化せよ!”そう言うんだ!」 そして、アイリスは、ギルドの電子頭脳に向けてゼロの言われた通りにするかのように 「“悲しみも、不安も、怒りも、憎しみも、存在しない!我ら人間を、ギルドに同化せよ!”」 と復唱する。 そしてゼロはなおも 「“我ら人間をギルドに同化せよ!”そうくり返すんだ!」 アイリスも 「“我ら人間をギルドに同化せよ!”」 アイリスが言った後人々が 「同化せよ!」 アイリスは、一安心し尚も続ける 「“我ら人間をギルドに同化せよ!”」 人々もアイリスが言った後に 「“我ら人間をギルドに同化せよ!”」 それが続く。 一方のギルドはそうとも知らず、街中をガトリングガンとレーザービーム攻撃で、 破壊の限りつくすが、イーグリードとアルマージ、オストリーグ、ホーネック、 そしてフクロウルとペガシオン、スティングレンらが威嚇攻撃をして、ギルドを翻弄した。 そしてゼロは 「よし、そのまま復唱して、銃を構えろ!」 アイリスは復唱しながら、銃を電子頭脳に向ける。 そして、電子頭脳から人間をギルド化させるウィルスが内臓された、触手が出てきて人々の体内に刺そうとする。 しかしゼロはそれを見計らうように 「撃て、アイリス!」 「ドン!」 アイリスは、触手に向かって発砲する。 弾丸は見事触手に命中し、触手は暴走したまま、電子頭脳に戻り電子頭脳は完全に暴走し、塔の内部に不気味な電流が流れる。 それを見たアイリスは、人々に対し指示を仰ぐ 「皆さん、早く伏せてください!」 人々は、すぐに伏せる。 そして、それを見た強化型シリウスに乗ったエックスとアクセルは、塔に対し止めを刺す。 「ハイパーコールドビーム発射!」 「ハイパーメルトガン発射!」 2人は、同時にビーム発射し、ギルドの脳を完全に破壊し、塔も破壊する。 塔は、上部は爆破が起こり、ギルドの行動を抑制する塔は使い物にならなくなり、人質にされた人間が、姿を露にした。 街中を破壊していたギルドは、脳が破壊されたため、動きが暴走してしまう。 それを見計らったゼロは 「行くぞ!カーネル!」 「分かった!ゼロ!」 ゼロとカーネルのセイバー攻撃で、ギルドを八つ裂きにし、そして 「ドガーーーン!!」 ギルドの体は爆破し、死亡する。 そして、イレギュラーハンターとレプリフォースは、塔に閉じ込められていた人々を救出する。 ほとんどの人間は、全てが終わったって感じで、安堵な表情であった。 もちろん、ハンターとレプリフォースも安心な表情であった。 「アイリス!?大丈夫か?」 「大丈夫よ!心配掛けて、ごめんね!お兄ちゃん!」 カーネルは、アイリスを抱き自分の妹が無事な事で大喜びであった。 そして、その場にゼロもやって来た。 「あ、ゼロ!」 アイリスは笑顔で恋人に話しかける。 「アイリス・・・、よく頑張ったな!」 ゼロは笑顔でアイリスの肩をポンと叩き、アイリスも少しもじもじした状態で 「あたし、正直怖かったけど、ゼロがいてくれたから、戦う事が出来たわ・・・。」 「そうか、それはよかった・・・。」 ゼロは、再び笑顔を浮かべる。 しかし、その中でワタナベ君だけ、やるせない表情であった。 「(なんで、ボクはギルドになれなかったんだ?もう、こんな苦しい生活から逃れたいのに・・・・。)」 そういう風に、心の中で呟いていたのであった。 勿論、ゼロとアイリスは、やるせない状態のワタナベ君の姿を見逃さなかった。 2人は、遠巻きでワタナベ君の姿を見て、2人は何か考えるかのように見つめあう。 と、その時空が突如闇に包まり、電撃弾がその場で放たれ、人々を襲う。 そして、人々はその爆風で気を失ってしまう。 ゼロは、焦った状態で 「一体何がどうなっているんだ!?」 と叫ぶ。 アクセルも 「こんなの、普通じゃありえない!」 とその時エックスが空から何かが現れた。それは、死神のような服を羽織り、巨大な鎌形のライトセイバーであった。 それを見てエックスは強張った表情で 「お、お前はシグマ!?どうして、ここに?」 なんと、それはシグマであった。しかも、X4(レプリフォース大戦)の時の姿で、ハンター達の目の前に不気味な姿で現る。 「ふぁわはははは!?久しぶりだな、ハンター諸君!!貴様らに復讐するためだけでなく、 私の計画の為にギルドを製造したが、見事それを打ち砕かれた! だが、今度はこの私が貴様らを倒す!」 それを聞いたゼロは 「な、何!?じゃあ、ギルドを作ったのはお前なのか?一体何のために、しかもどうして人間をギルドに変えるようにしたんだ?」 ゼロは、憤りの表情で上空に浮遊するシグマを怒鳴る。 しかしシグマは、空からハンター達を見下ろすように不気味に笑うのであった。

第8章:全容

突如現れたX4と同じ姿のシグマ。 シグマは、邪な笑顔と笑い声で、ハンター達を見下ろす。 エックスがバスターを構えてシグマに問う。 「一体、何でお前がここに?」 シグマはなおも笑って 「何度も言っただろ?私は、お前等を倒すまでは、何度も生き返るってな!」 アクセルも呆れた表情でアクセルバレットを構えて 「まったく、しつこすぎるよ!」 と言う。 ゼロは、激情した表情で 「何故、ギルドを使って人間をギルド化したんだ?一体、本当の目的は何だ!?」 シグマはフッと吹き出しながら 「何度も、言っている通り貴様らを倒すためだハンター諸君。 しかし、もう一つは人間を良き方向へ導くタメだ!」 ゼロは首をかしげ 「人間を良き方向へ?どういう事だ?」 シグマは話を続ける。 「人間には必ず格差という物が生じる!経済や、生活などなどな・・・。 その中で、人間は心の格差が生まれて、解決が困難だ!いくら、生活が改善出来たとしても、心の格差は改善できない問題だ! イジメや嫌がらせを受けている者や、将来に希望を失った者や、弱い心を持つ者などなど。 その人間共は、必ず世の中が嫌になり、現実逃避を続けるだけだ!」 シグマは目的の全容を全て暴露した。ゼロは、ポーカーフェースな表情になり 「なるほど、そういう人間の心理を利用して、人間をギルド化して人間を抹殺しようとするってワケか?素晴らしい偽善行為だな!」 シグマを皮肉るのであった。 シグマは開き直るかのように 「コレは、偽善ではない!100年以上前に、世の中が嫌になって現実逃避する人間が 大勢の人間を殺す、殺人事件が何度かあった。 その人間を作ったのも、世の中のせいだよ!だから、そういう人間の心を救うために、 ギルド化させて、そういう世の中を創った社会を潰す為にやらせているだけだ!」 シグマは笑いながら、説明する。 ゼロは激情して 「やめろ!そんな開き直りは! シグマ、お前のやっている事は偽善行為その物だ!」 しかし、シグマは笑いながら 「偽善者は誰かな?ゼロ・・・。」 それを聞いたゼロは少し動揺して 「な、何!?」 シグマは表情をニヤりとし 「私が、第一次反乱を起こす前、お前を見つけた! しかし、お前は“赤のイレギュラー”であって、ワシはキサマにやられた。 そしてその時、キサマからイレギュラー化してしまう強力なウィルスプログラムを貰い、 ワシはイレギュラー化してしまい、今のワシになってしまった! しかも、お前はあの伝説のアルバート・W・ワイリーによって作られたレプリロイドだ! そんなお前が、この世界を救う英雄である事がオコガマシイんではないか? ゼロよ・・・・。」 ゼロは完全に動揺し、言葉を失う。 エックス、アクセル、そしてカーネル達も何を言えば言いか分からなくなり、彼らも動揺してしまった。 しかし、その時ある人物が声を上げる。 「いいかげんにしろ!」 その声を聞いたゼロ達は、声が発生した後ろの方向を見る。そこにいたのはサワイ・コウキ氏であった。 ゼロは、意外な人物が声をあげ、ようやく冷静さを取り戻す。 「さ、サワイさん・・・。」 サワイ氏はキリっとした表情で、丸腰の状態でシグマの方向へと向かい、ついにシグマの真正面に来た。 シグマは何の武器を持たず丸腰の状態の人間が、自分の下へ近づく事に驚き、ビックリした状態で声を上げる。 「キサマ何者だ!?人間の分際で、ワシに反論するとは!」 サワイ氏はなおも堂々とした姿勢で 「そんな事はどうでも良い!そんな事より、シグマ!お前のやっている事こそが偽善者だ! もし、ゼロ君があのDr.ワイリーに造られたレプリロイドだとしても、それはゼロ君の責任じゃない!ワイリーの責任だ! それに、ゼロ君は元イレギュラーだとしても、彼はそういう運命から戦い、世の中を救おうとしている! それだけじゃない、彼は私の創設したボランティア団体の幽霊会員だが、 いざとなったらやるべき事をやっているし、それにアイリス君と同じく、私の片腕として振舞っている!」 サワイ氏は、ゼロをフォローする。 しかしシグマは逆上した状態で 「うるさい!何を言いたいんだ?」 サワイ氏はなおも 「まだ分からないのか?お前は、そのイレギュラーウィルスを受けて、それで今のお前になった! お前がそうなったのも、お前の意思が弱かっただけじゃないのか?お前はただ、全て人のせいにしているだけのただの出来損ないだ! それに、心に闇を持った人間を利用してギルド化させて、自分の世界を作ろうとするだけだ! 人間は、どんなに苦しい事があっても、それを乗り越えて本当の幸せというものを得る! 勿論、それはレプリロイドでもそうだ! シグマお前はそれを邪魔しているだけだ!お前こそが、本当の偽善者だ!」 シグマにこれだけいう人間は初めてだった。それを見ていたゼロは勿論、エックス達もその光景を見て目を丸くするのであった。 だがシグマは人間に言われた事に怒りを覚えた。人間にココまで言われた事がなく、屈辱感まで持ってしまった。 「き、キサマーー!!人間の分際で調子乗るな〜〜〜〜!」 シグマは電撃弾でサワイ氏を攻撃、サワイ氏は爆風で吹き飛ばされる、しかしかろうじて生きていたが、 今度は止めで鎌型のライトセイバーでサワイ氏を斬りつけようとする。 それを見たゼロ達は唖然となる。 「ズシャ!」 鈍い切裂き音が響き渡る。 サワイ氏は斬られたのか、しかし斬られたのはサワイ氏ではなく、アイリスであった。 アイリスの背中は、血(レプリロイドの模擬用の血)が出て、全員はなおも唖然とするのであった。 しかし、ゼロがその場に駆け寄る。 「アイリス!アイリス!しっかりしろ!」 ゼロは、傷ついたアイリスを抱きかかえる。 勿論、サワイ氏も体をよろけながらも 「アイリス君しっかりしろ!私の為に・・・・。」 しかしアイリスは苦しんだ表情であったが、痩せ我慢するかのように笑顔でいて 「ゼロ、あたしは大丈夫よ!安心して! サワイさん、あなたのような人がこの世に必要なんです!だから、死なせるワケにはいかないから・・・・。」 サワイ氏はアイリスの表情を見つめ、 「アイリス君、私の為にすまない!」 ゼロはアイリスをしっかり抱き。 「アイリス、大丈夫か?」 と声を掛ける 「ゼロ、あたしは大丈夫よ!ゼロ、シグマを倒して!」 ゼロは、それに答えるかのように 「分かった、後は俺たちに!任せろ!」 ゼロは、ホーネックに声を掛け。 「ホーネック、サワイさんとアイリスを病院に!」 「分かりました、隊長!」 ホーネックは一目散に第0部隊のハンターと共にアイリスとサワイ氏を病院に運ぶのであった。 ゼロはカーネルに対し 「カーネル、レプリフォースとハンターと共に、人々を避難させるんだ!」 驚いたカーネルは 「しかし、ゼロ!お前らだけで大丈夫か?」 しかしゼロは落ち着いた物腰で 「大丈夫だ!これは、俺とエックス、アクセルの問題だからな!頼んだぞ!」 カーネルはそれに答えるかのように 「分かった、後は頼んだぞ!」 カーネル達レプリフォースと、イーグリード達ハンターは人々を避難させる。

第9章:激戦

そして、その場に残ったのはゼロとエックス、アクセルの3人だけであった。 シグマはそれを見て不気味に笑う。 「ははははは、キサマ等ハンター共を地獄に突き落としてやる!」 アクセルは呆れた態度で 「もう、しつこいからこれで勘弁してよね・・・。」 エックスはシグマを睨むように 「今度こそ、お前の息の根を止めるぞ!シグマ・・・。」 しかし、シグマは突如消えてしまった・ ゼロ達はパニくりながら、辺りを見渡す。 が、シグマは3人の上空にいたため、電撃弾の攻撃をくらわす。 「ぐわあああ!?」 ゼロ達は、ダメージを受ける。しかも、前回よりも威力が高くなっているのであった。 シグマはそれを見てなおも笑い続ける 「ふわはははは!?どうしたハンター共よ?」 しかし、ゼロとエックス、アクセルは気力を振り絞り、今までの8大ボスから取得した火炎系攻撃で、シグマを焼く。 「ぐわああああ!?」 シグマは、少しダメージを負うが、X4の時と同じパターンで、姿を露にする。 そして、シグマは鎌型のライトセイバーを投げつけ、地表から電撃攻撃を食らわした上、 目からビーム攻撃、背中から誘導ミサイルを発射し、ゼロとエックス、そしてアクセルに 大ダメージを食らわす。 「うあああああああ!?」 3人は、悲痛な叫び声を上げ、地面に倒れる。 シグマはそれを見てニヤリ 「ふわははははは!?もう、貴様らは終わりだな?ハンター諸君共よ! これで、邪魔者が消えれば、またワシの計画が出来る!」 しかし、3人はそれにへこたれず、再び立ち上がる。 「ふざけるなよ、オメーのせいでどれぐらいの人間とレプリロイド死んだと思っているんだ!?」 ゼロがよろけながらも、般若のような表情でシグマを睨みつける。 エックスも 「お前のせいで、仲間を失った!それなのに、調子乗るな〜〜〜!!」 アクセルも 「お前のせいで、レッドアラートはロクデナシになってしまったんだ!みんなの仇を取らせて貰うよ!」 アクセルが、シグマの腹部にアクセルバレッドを撃ち、そしてエックスがフルチャージエックスバスターで同じ所を撃ち、 ゼロがZセイバーで腹部を刺した。 「ぐわあああ!?」 シグマは、悲痛な叫びと共に倒れ、そして大爆発を起こす。 3人は安堵な表情でお互い見つめあい 「勝ったな!」 ゼロが笑顔で、エックスとアクセルに語りかけると 「うん、勝ったね、僕たち・・・。」 アクセルが笑顔で返事し、エックスも 「俺たち3人の力で勝ったんよ!」 笑顔で語るのであった。 だがその時シグマの体が動き出し、X4の時と同様巨大な最終形態のシグマになった。 3人はそれを見て目を丸くし、 攻撃しようとするが大勢の触手が3人の体を拘束するのであった。 「しまった!?」 ゼロは、叫ぶが時既に遅く。 シグマは巨大なレーザー銃で、3人の体を貫くのであった。 そして、ゼロとエックス、アクセルの3人は鉄くずのように倒れたのであった。 そう3人は敗北したのであった。まるで、ウ○トラマンテ○ガの最終回3部作で、テ○ガが、 ラスボスによって倒されたかのように・・・。 その光景は、日本全国だけでなく全世界でも報じられた。 シグマはまたも笑い、次のように語った 「ふわはははははは!?人間と人間びいきするレプリロイド共よ、貴様らの英雄ゼロとエックス、アクセルは私によって倒された、 この世界はもう私のモノだ〜!!」 だがそれを見ていた、カーネル、フクロウル、ペガシオン、スティングレン、ホーネック、 イーグリード、アルマージ、オストリーグがシグマに立ち向かう。 勿論、ハンターとレプリフォースの一般隊員も武器を持って立ち向かうのであった。 しかし、シグマの最終形態の攻撃はあまりにも、強力であったため太刀打ち出来なかった。 しかし、カーネルは負傷しながらもセイバーを持ち 「みんな、諦めるな!ゼロ達がいなくなった以上、我らが諦めたらどうするんだ?」 ホーネックも 「そうだ、隊長達がいなくなっても、俺たちが諦めたらどうするんだ?」 イーグリードも 「シグマ、キサマによって一度やられた時の借りを返すぞ!」 アルマージも 「お前に散々騙された、その借りも返すぞ!」 オストリーグも 「お前のせいで、俺は全人類を殺す所だった!」 フクロウルも 「レプリフォースに汚名をかけた借りを返すぞシグマめ!」 スティングレンも 「お前のせいで、私の部下が失った、その借りを返すぞ!」 ペガシオンも 「お前のウィルスで俺はひどい目にあった!くたばれ、シグマ!」 しかし、それぞれはシグマの攻撃で倒れるのであった。

第10章:決着

カーネル達の戦いを見ていた人間は絶望な雰囲気であった。 「もう、ムリだよ・・・。勝てっこねえよ!」 一人のサラリーマンの青年が絶望の表情を浮かべる。 そして2人の老夫婦も泣きながら 「もう、何もかもおしまいなのね・・・。」 「もう、疲れたよ・・・・。」 人々は諦めの姿勢を持つ。が、その時だった。 「しっかりするんだ皆!」 それは、サワイ氏であった。彼は、病院に運ばれる寸前、またも立ち上がる。 「我々人間が、諦めたらどうするんだ? 見てみろ、あのレプリフォースとイレギュラーハンターの隊員達を、彼らは人間じゃなくてレプリロイドだ! 彼らは人間ではないのに、我々人間の世界を守ろうとしている!それなのに、我々人間が諦めたらどうするんだ? 人間に味方するレプリロイドに申し訳ないと思わないのか!?」 サワイ氏は、さっきのシグマからの攻撃で受けた怪我を我慢しながら、諦めムードが漂う人々に渇を入れる。 しかし、人々はようやく目を覚まし 「そうだ、この世界は俺たちが守らなきゃいけないのに、どうしていたんだよ!?」 「エックスとゼロ、アクセル、そしてハンターやレプリフォースに申し訳ないよ!」 「立って、エックスゼロ、アクセル。そして、ハンターとレプリフォースの皆さん!!」 「そんな奴やっつけてよ!!」 「僕たちの世界を守ってよ!僕たちも、頑張るからさ!」 人々は、もう既に死んでしまったゼロとエックス、アクセルの遺体に声援をかける、傷つき倒れ始めたカーネル達にも声援をかける。 しかし、それを聞いたシグマは苛立ち 「ええーい!?愚かな人間共よ、死ねーーーー!!」 レーザー銃で群集を殺そうとする、がその時だった。 諦めない気持ちを持った人々の心が光となり、シグマの放ったレーザーを消してしまう。 それを見たシグマは勿論、カーネル達もびっくりする。 そして、人々の心の光が、だんだんと集まり、倒れたゼロとエックス、アクセルの遺体に降り注ぐ。 まるでウ○トラマンテ○ガの最終回で、倒れたテ○ガが人々の心の光を貰ったかのように・・・。 そして、人々の心の光を貰ったゼロとエックス、アクセルは蘇り、ゼロはアブソリュートゼロ、 エックスはアルティメットアーマー、アクセルはステルスモードになった。 カーネル達はそれを見て笑顔になる 「ゼロ達が蘇った!やった、やったぞ!」 人々も希望の表情を持つようになった。 唖然とした表情でゼロとエックス、アクセルを見るシグマ。 「ええーい!?パワーアップしたからって、どうしったって言うんだ?食らえ!」 X4と同じいやそれ以上の、レーザー銃、突風攻撃、スクラップ攻撃を食らわすが、 パワーアップしたゼロとエックス、アクセルは手で払いのけた上無化させる。 シグマは、それを見て漠然となる。 ゼロはキッとシグマを睨みつけた 「シグマ、今度こそ、お前の息の根を止めてやるぞ!」 エックスも 「行くぞ、皆!人々から貰った光を無駄にしないために!」 アクセルも 「皆の笑顔と平和を守るためにね・・・・。」 そして3人は、シグマに立ち向かう。 まずゼロが、 「くらえー!!」 という掛け声でアブソリュートゼロ特有の肉弾戦で、シグマを大ダメージを食らわす。 「バギ!ガ!」 「ぐわああ〜!?」 シグマは、殴られ蹴られ、悲痛な叫び声を上げる。 そして、アクセルが 「ハイパーアクセルバレット!!」 「ドドドドドドドドド!」 ハイパーアクセルバレット(オリジナル)でシグマを撃つ。 次にエックスが 「ハイパープラズマチャージショット!」 ハイパープラズマーチャージショットでシグマを撃つ。 シグマは、もう戦闘不能な状態に追い込まれる。 そしてゼロは、何故かアブソリュードの状態にも関わらず、Zセイバーを所持していた。 そしてエックスが笑顔で 「じゃあ、後はゼロ止めを刺すんだ!」 アクセルも 「締めはゼロだよ!」 と言い。 そして、ゼロはZセイバーを出して 「シグマ、お前の人間の心の闇を利用したのは許さない! 食らえ!ハイパー幻夢零!!」 ゼロは、セイバーからハイパー幻夢零(オリジナル)を発射し、シグマの体を貫く。 しかし、シグマは最後まで 「これで勝ったと思うな!!いつかまた蘇って、貴様らを倒して見せるぞ!」 と断末魔の叫びを上げ 「ドガーーーーン」 シグマの体は大爆発を起こし、そしてシグマによって発生された闇は吹き飛び、光が戻ったのであった。 それを見た人々は明るい表情を取り戻し 「やった、俺たち勝ったんだ!!」 「やったぞ!!勝ったんだ!」 カーネル達も笑顔になる。 ゼロとエックス、アクセルは元の状態に戻った。 そして、カーネル達がかけよった。 ホーネック達ハンター、カーネル達ハンターは笑顔 「ゼロ(隊長)、エックス(隊長)、アクセルお帰りなさい!」 ゼロ達も 「ただいま!」 と返すのであった。 そして、サワイ氏が怪我を負いながらも、その場へかけよる。 「ゼロ君、エックス君、アクセル君。本当にありがとう・・・。私達は、何も出来なかったが・・・・。」 しかし、ゼロが 「いいえ、人々の光がなかったら、俺たちは負けていたかもしれません・・・。 人間、そして俺たちの味方になるレプリロイドがいたからですよ・・・。」 笑顔で答えるのであった。 サワイ氏は笑顔になり 「ありがとう・・・、我々人間と人間に味方するレプリロイドを助けてくれて・・・・。」 とサワイ氏は痛みを悪化させ、倒れてしまう。 ゼロはサワイ氏を抱きかかえる。 「サワイさん、大丈夫ですか?」 サワイ氏は息を切らしながらも、 「大丈夫だよ!ありがとう、ゼロ君・・・・。」 そして、ゼロは救急車でサワイ氏を運ぶのであった。 その時だった。一人のハンターが現れ 「ゼロ隊長、そしてカーネルさん!大変です!アイリスさんが!」 ゼロとカーネルはそのハンターを見つめ 「アイリスが、アイリスがどうしたんだ?」 ゼロがそのハンターを掴みかかるように話しかける 「さっき、病院でアイリスさんの容態が悪化したって報告が・・・・。」 カーネルはパニくり、 「な、何だって!?アイリスは、どうなるんだ?」 ハンターは 「とにかく、病院へ行ってください!」 ゼロとカーネルはアイリスが収容されている病院に向かうのであった。

第11章:甘え

ゼロとカーネルはレプリロイドの病院に着いた。 そして、アイリスが収容されている病室へと行き、 アイリスがまるで植物人間のように寝込んでいる姿を見て、2人は衝撃的であった。 その時医師がこういった。 「さっきシグマの攻撃で、心臓(動力炉)に響いています・・・・。 危険な状態です・・・・。」 それを聞いたカーネルは混乱した状態で。 「先生、妹は、アイリスは助かるんですか? はっきり言ってくださいよ!」 と掴みかかる。 ゼロはカーネルを抑えてなだめる。 「カーネル、落ち着け!混乱したって、何も始まらない!」 そして医師は 「我々も、最善を尽くします!それでは!」 医師はその場へ去った。 ゼロはやるせない表情になり 「カーネル、すまない!俺が、アイリスを守れなかったから・・・。」 カーネルは冷めた表情で 「お前のせいじゃない!すべてシグマが悪いんだ!だから、そんな湿った顔するな!」 とお互いなだめあう。 しかしこの時ゼロはある事を思い出した。それはワタナベ君であった。 ワタナベ君は、現実逃避をする為に、自らギルド化の道へと進むのであったが、 結局実らず彼だけやるせない感じであった。 そのため、今ワタナベ君はどうしているか気になったのであった。 そして・・・ 「カーネル。すまないが今から、あのワタナベ君のもとに行きたいんだが良いか?」 それを聞いたカーネルは少々キレ気味で 「何!?お前この状況で・・・」 ゼロを怒鳴り、掴みかかるがその途中でゼロがモノを言う。 「分かっている!ただ・・・、アイリスはワタナベ君の事をかなり心配していた。 俺も、ワタナベ君の事を心配していて、立ち直らせようとしたんだ。 今ココで、俺が行かないとアイリスの意志を踏みにじる感じがするんだ・・。」 カーネルは少し納得した状態で 「そうだな。アイリスの意志にも反する。 だから言って来い!」 ゼロは少し笑顔になり 「ありがとう!」 と言い、ワタナベ君がいる病院に向かった。 というのも、そのアイリスが収容されているレプリロイドの病院とそのワタナベ君が いる入院している人間の病院はすぐ隣近所であるため、わずか1分で行けたのであった。 そして、ゼロがその病院を歩いている最中に 松葉杖を着いたサワイ氏と直面する。 「サワイさん!」 ゼロはサワイ氏に一声かける。サワイ氏も笑顔でゼロに話しかける。 「おお、ゼロ君!どうしたんだい?」 ゼロは事情を話す 「ええ、ちょっと今回の事件に巻き込まれて、アイリスが元気づけている青年に面会しようと思いまして・・・。」 それを聞いたサワイ氏はキリっとした表情になり 「確か、その青年って、世の中が嫌になって現実逃避を続ける青年だよね?」 それを聞いたゼロはびっくりした 「どうしてそれを?」 サワイ氏はゼロの疑問に答える 「その青年は、仕事ではドジを踏んでばかりで、近所の人に怒られたり、振り回されてばかりで、 人間じゃなくてレプリロイドになりたがっている青年って、アイリス君から聞いているよ・・・。」 ゼロはこくりとうなづき 「そうなんです・・・。困ったもんですよ・・・。」 そしてサワイ氏は 「でも、アイリス君から聞いたよ。その青年、実は心の優しい良い青年って事を・・・。 私は、是非のその青年を私の団体に受け入れさせたい。 そして、その青年の心を救えるキッカケにもしたいと思っている・・・。」 ゼロは笑顔になり 「ありがとうございます!サワイさん。」 サワイ氏はやるせない表情になり 「それより、ゼロ君。アイリス君には、本当に申し訳ないと思っている・・・。 私が、シグマに対する怒りをぶつけようとしたら、彼女が私の身代わりになってやられるとは・・・。本当にすまない・・・。」 サワイ氏はゼロに弁解する・・・。 ゼロは笑顔で 「サワイさんのせいじゃないです!シグマが全て悪いんですよ!だから、自分を責めないでください!」 サワイ氏は笑顔を取り戻し 「ありがとうゼロ君!」 そしてゼロはサワイ氏との会話を終え、ワタナベ君がいる病室へと 向かおうとした時に。 「おい、あんた。イレギュラーハンターだろ?ワタナベ・シンゴって、奴の病室知らないかい?」 ゼロはそれに反応して 「は、はあ・・。今から向かう所ですけど。」 その声の主は、ワタナベ君の親戚の伯父のゲンさんであった。 他にも、食堂の若旦那シゲや、ワタナベ君の仕事の同僚や、近所の人間が集まったのであった。 ゲンさん以下ワタナベ君の同僚や近所の人々は、何かのイベントをするようであった。 そしてゲンさんは 「俺はワタナベ・シンゴの伯父だ!あいつが事件に巻き込まれたから、見舞いに行こうと思っているんだ!」 「俺もだ!」 「あたしもよ・・・。」 ゼロは少し困惑気味であったが 「は、はあー。じゃあ、ご案内しますので・・・。」 その頃ワタナベ君は病室でベッドの上で寝転んで、やるせない表情であった。 「(なんで、ボクはレプリロイドになれなかったんだ? そして、なんでハンターとレプリフォースは、僕の邪魔をしたんだ? 人間として生きているなんて、ロクな事が起きないし・・・。人間なんて、自分勝手で汚い生き物だし・・・。)」 一人心の中で呟いていた。 ワタナベ君がボーっとしながら考えているときに 「コンコン!」 とノック音が響き、ワタナベ君は冷めた表情でドアを見る。 「どうぞ!」 ワタナベ君の一声と共に、ドアが開いた。 それはゼロであった。ゼロは軽い笑顔で 「ワタナベ君、体の調子はどうだい?」 とワタナベ君の体を気遣うが、ワタナベ君はゼロの顔を合わせず、天井をボーっと見つめる。 困惑するゼロだが。 「ワタナベ君、俺は君に面会したかったけど、君と面会したい人もいるんだ・・・。」 それを聞いたワタナベ君は、ゼロの顔を見る。 そして 「よう〜、シン坊!大丈夫だったか?」 ゲンさんの調子良すぎる大声と態度を見たワタナベ君は、血の気を失ったかのようにびっくりする。 いつも自分を振り回す親戚の伯父、ゲンさんが手のひらを返したとのようにワタナベ君を賞賛したからだ。 もちろん、他にもワタナベ君を理不尽な理由で怒ったり、振り回したり除け者扱いしてきた近所や同僚の人々は 病室で、ワタナベ君を手のひらを返したかのように賞賛するのであった。 「シン!お前は良くやった!」 「すごいよね、ワタナベ君は!」 「お前は、最高な部下だ!」 「どうだ?今度俺のところにタダで婿養子に来ないか?」 「さすが、ゲンさんの甥っ子だな?」 「おう!良い甥っ子だよ!俺は、昔から目を付けていたんだよ!」 たちまち病室は大騒ぎになる。 勿論、ワタナベ君も冷めた表情が日に日に悪化するだけで、さすがに不味いと思ったゼロは。 「すいませんが、皆さん。病室は、騒ぐところじゃないので、お引き取り願いませんか?」 しかし人々は 「ええ〜!?なんだよ、シン(ちゃん)坊をもっと喜ばせたいのに・・・。」 ゼロはなおも 「ワタナベ君は疲れていますし、彼をそっとしてやりたいのでお引き取りください!」 と言い、人々は詰まらない表情で病室を後にする。 ゼロはとりあえず、人々を病室に出させホッとし、いつものポーカーフェースから一変して軽い笑顔でワタナベ君と話す。 「ワタナベ君、すまないね、君を不快にさせるつもりはなかったんだが、まさかあそこまでなるなんて、思わなかったんだ・・・。 それに、君がギルドにならなくて良かったよ・・・。俺たちも、ベストを尽くせたよ。」 しかし、ワタナベ君はしらけた表情で、遂に不満を爆発させた。 「ゼロさん、あんた達ハンターは偽善者だよ!!」 ゼロはそれを聞いて、びっくりする。 そしてなおもワタナベ君は話を続ける。 「ボクは、あんな人間として苦しく生きるよりも、レプリロイド(ギルド化)になって、楽に生きれば良かったよ・・・。 ボクはいつもそうだった、仕事は勿論色んな事をやろうとしたら、 ドジばかり踏んでは皆から怒られてばかりだし、色んな人からは振り回されたり、 都合の良いように使われたり、その他にも色々ある・・・。 どうせ、人間としてこんな惨めに生きていくよりも、レプリロイドとして楽に生きたかったよ!! それなのに、ゼロさんあんた達ハンターとレプリフォースは、ボクの望みを邪魔した!あんた達は偽善者だよ!!」 ワタナベ君は、本気でギルド化を望んでいたらしく、ハンター代表としてゼロに対しそれを抗議した。 それだけでなく、甘ったれた事を言い放つ。 そして、それを聞いたゼロは遂にキレた。 「いい加減にしろよ!!」 ゼロはそう言うと同時に、ワタナベ君の胸ぐらを掴んだ。 「さっきから聞いてみれば、甘ったれた事ばかり言いやがって、 そういう風になんでもかんでも世の中や人のせいにしてばかり生きているつもりか!? 嫌な事があったら、なんでもかんでも逃げてばっかりの人生歩むつもりか!? お前は甘ちゃんなんだよ!! 少しは、嫌な事があってもそれに立ち向かったり、乗り越えていく勇気さえないのかよ!?」 ゼロは、ワタナベ君を激しく一喝する。同時に、ゼロの怒鳴り声が病室内に響き渡る。 しかし、それでもワタナベ君は言い返す。 「うるさい!!ゼロさん、あんたはレプリロイドだから、ボクの気持ちなんて分かるものか!! どうせ、レプリロイドは、苦しみなんてないくせに!」 それを聞いたゼロは、更にキレた。そして 「ちょっと来い!」 とワタナベ君を病室内から引っ張り出す。 それを聞いてワタナベ君は少し怖気づいた態度で 「ど、どこに連れて行くんだよ!?」 とゼロは問うが、ゼロは黙ったままワタナベ君をある所へ連れて行く。 そしてゼロがワタナベ君を連れたのは、なんと恋人アイリスの病室であった。 病室にいたカーネル、そしてエックスとアクセル達はそれを見て少しビックリする。 「ゼロ、どうしてワタナベさんを連れてきたんだ!?」 カーネルがそれを問うと 「カーネル、ちょっとワタナベ君の心を叩き直すつもりで、彼を連れてきたんだ!」 しかしエックスが 「ゼロ、まだワタナベさんは怪我が治っていないんだし、それはダメだよ!」 と反論するが、ゼロは相棒のエックスに対し、ギロリと睨む。 エックスは怖気づく。 そして、ワタナベ君は目の前の光景に目を丸くする。 それは、いつも自分の愚痴を聞いてくれて、自分の事を励ましの言葉をくれてた、 女性レプリロイドのアイリスが、人間でいう植物人間状態で横たわっていた姿であった。 そして、ゼロはようやく口を開く 「アイリスは、ボランティア団体ロビンソンの代表サワイさんを、シグマからの攻撃から守るために、 自らを犠牲にしてシグマの攻撃を受けて、深いダメージを負った。 医者からは、もしかすると助からない可能性が高いって言われた。 俺は、アイリスが帰って来て欲しい。アイリスは、俺にとって大切な人だから・・・。 アイリスだって、俺のもとに帰れるように、必死で戦っている。 それなのに、ワタナベ君。レプリロイドは人間と違って、苦しまずに生きている!? 君は、恥ずかしいと思わないのか? アイリスが、こんなに苦しんでいるのに・・・。」 そして、ワタナベ君は目から涙を流し、それを隠すように手で覆う。 そして、泣き崩れる。 「ごめんなさい!ごめんなさい!」 ワタナベ君は、かすれた声で謝罪の言葉を何度も口にするのであった。 ようやく、自分の間違えに気づいたワタナベ君。間違えに気づいた彼は、泣き崩れて謝罪するのであった。 この時ワタナベ君は、初めてアイリスからの慰めは、人間として生まれた以上 人間としての幸せを掴むようにとのアイリスからの願いであることを、ようやく今ここで気づいたのであった。 ゼロは勿論、状況を把握したカーネルとエックス、そしてアクセルもそれをただ黙ってみるだけであった。

最終章:奇跡

ワタナベ君は、泣くのを辞めて、自力で隣の自分が入院していた人間の病院に戻るのであった。 そして、彼はとぼとぼした状態で病院の廊下を歩くのであった。 「(ボクは間違っていた・・・。嫌な事あっても、逃げてばかりいて、人のせいにばかり生きていた・・・。 それなのに、アイリスさんからの励ましや、ゼロさんからの説教を聞かなかったなんて、僕はなんてバカな事したんだ・・・・。)」 そう考えながら、廊下を歩いていた。 その時だった、ワタナベ君の目の前で歩いていた人が、ポケットから手帳を落としたため、 ワタナベ君はすかさず手帳を拾い、持ち主に話しかけるのであった。 「あのう、すいません!手帳を落としましたよ!」 ワタナベ君に声に反応するかのように、その目の前にいた人はワタナベ君の方を振り向くのであった。 その人は、ワタナベ君ぐらいの、オシャレで端正なルックスの女性であった。 その女性を見たワタナベ君は、ビックリしたのであった。 なんとそれは、さっき植物人間状態で寝込んでいた、いつも自分を励ましの言葉をくれたアイリスにそっくりな女性であった。 そのアイリスそっくりで、ワタナベ君と同じぐらいの年齢で、オシャレで端正なルックスの女性は、アイリスと同じくあどけない笑顔で 「あ、ありがとうございます!」 とワタナベ君に対し、礼儀良く感謝の意を表すのであった。 ワタナベ君は思わず目を丸くした表情で 「あ、アイリスさん!?どうしてここに?」 とアイリスだと思い込んでしまった。 しかし、アイリスにそっくりな女性は少し戸惑い 「あの~、誰かと人違いしていませんか?」 と聞く。 ワタナベ君は、ハッと我に返った。 「す、すいません!知っている人に似ていたもので・・・。」 頭を下げて弁解するのであった。 そのアイリスそっくりな人間の女性は表情をニコりとし 「いえいえ、良いですよ!気にしないでください!」 それを聞いたワタナベ君は少し安堵な表情になる。 その時ある人物が近づいてきた。それはサワイ氏であった。 サワイ氏はニッコリとした表情でその女性に近づく。 「アイミ!わざわざ見舞いに来たのか?」 「あ、お父さん!怪我の方はどう?心配させないでよ!」 「すまないな!」 なんとその女性は、サワイ氏の娘さんで、アイリスにそっくりな大学生のアイミさんという人であった。 ワタナベ君は、そのサワイ氏親子の様子を黙って見ていたが、 レプリロイドと人間の信頼を深めるボランティア団体の代表で、有名な元国会議員のサワイ氏を見て、少しびっくりしていた。 サワイ氏は、アイリスそっくりな娘アイミさんと話した後、ワタナベ君の方を見る。 「君が、ワタナベ君だね?」 サワイ氏はニッコリとした表情でワタナベ君に話しかける。 ワタナベ君は少し緊張した態度で 「え!?ええ、そうですけど・・・。」 「アイリス君から話を聞いたよ。君は、困っている老人を助けてあげる行為をする、とても素晴らしい人だって事をね・・・。」 サワイ氏はアイリスから聞いたことをワタナベ君に話す。 それを聞いたワタナベ君は少しドキっとしていた。 「(ええ!?アイリスさん、僕の事をそう言っていたのか?アイリスさんには、本当に申し訳ない事をしていたな・・・。)」 ワタナベ君はアイリスに対し少し嬉しさもあったが、申し訳なさをも感じた。 そしてサワイ氏はなおも話を続ける。 「君みたいな素晴らしい人は、必要なんだ!良かったら、私達の団体に入らないかい?」 ワタナベ君は突然のスカウトに戸惑いを感じたが。 その時サワイ氏の娘さんで、アイリスにそっくりなアイミさんも 「是非、お父さんの団体に入ってください!もしかすると、人間とレプリロイドが信頼を深めるキッカケが広まると思うんです。」 と頭を下げる。 そして、ワタナベ君は首を縦に振る。 「分かりました!出来ることはやってみます!」 そう言い、サワイ氏もニコヤカになり 「ありがとう!」 と感謝の言葉を口にする。 それから、数ヶ月に迎えようとしていた。 相変わらず、アイリスは人間で言う植物人間の状態が続いていた。 そして、アイリスの病室にある一人の男が入ってきた。 そう、アイリスの恋人ゼロであった。 ゼロは、植物人間(レプリロイド)状態のアイリスを、笑顔で見つめると。 「アイリス、元気だったか?」 と一声かけるが、今のアイリスではそれに反応できない。 本来の状態なら、笑顔で返すハズである・・・・。 しかし、ゼロはそれをものともせず落ち着いた物腰でいる。 ゼロは、2種類の花を持っていた。それは、アイリスと同じ名前のアイリスという花と、アイリスと同じ種類のアヤメであった。 そして、ゼロはアイリスの元にゆっくりと寄り、アイリスの横に居座り、反応しないアイリスに話しかける。 「アイリス、お前と同じ名前の花と同じ種類の花を持ってきたよ。アイリスと、アヤメだよ。お前、いつも気に入っていたな・・・。」 アイリスは、当然それにうんともすんとも反応しないが、それでもゼロは懸命で話しかけ、プラス思考の話をする。 「アイリス、アイリスとアヤメの花言葉知っているかい?アイリスは、愛あるいは恋のメッセージだよ・・・。 そして、アヤメは良い便りだよ!俺は、アイリスに対してこの様な状況でも、愛のメッセージを送るし、 アヤメは良い便りが来るようにと思って、持ってきたんだ・・・。」 ゼロはそういうと、一時その元から離れた。 そしてゼロは、黙って2種類の切花を新聞紙から出し、 花瓶に水を入れそしてそれを刺す。 その時、アイリスの体がピクリと動き出した。そして、アイリスの目がゆっくりと開き、ふと自分が病室にいる事に気づいた。 そして、目の前に見覚えのある人物を見た。それは、アイリスの恋人ゼロであった。 ゼロは、ちょうど自分のいる病室にある水道に、花瓶に水を入れて自分と同じ名前の花と、同じ種類の花を刺しているのを見たのであった。 「ゼ・・・、ゼロ・・・?」 アイリスは、鈍い声で恋人ゼロに話しかける。 勿論、それはゼロの声にも届いた。そして、ゼロは振り返ると 「アイリス?」 ゼロは、アイリスに近づいた。 アイリスも本来の笑顔を露にして、 「ゼロ?あたし、助かったの?」 ゼロも、笑顔で 「ああ、助かったんだよ!良かった・・・・・。」 2人は手を握り締め合う。 ゼロは、笑顔であったがしだいに泣いたような表情になる 「アイリス・・・・・、俺は心配したんだぞ!もしかすると、アイリスがもう戻ってこないかと思ったんだ・・・・。」 アイリスは笑顔で 「ゴメンね・・・、あたしサワイさんを守りたかったから・・・。だから・・・・。」 ゼロは、黙ってアイリスを抱いた。 「もう良いよ!もう、アイリスが戻ってきたんだ・・・。お帰り、アイリス・・・。」 アイリスも 「ただいま、ゼロ・・・・。」 2人は抱きしめあいながら、そして暖かい接吻をするのであった。 それから更に数ヵ月後・・・。 アイリスは、しばらく入院してそして、退院するのであった。 ゼロがそれを向かえに行き、アイリスは笑顔で医者に感謝の言葉を口にした。 「今まで、ありがとうございました!」 「いえいえ、我々も最善の努力を尽くせました・・・。」 そう言いながら、2人は病院をあとにした。 ゼロは、アイリスに対してある話を出した。 「なあ、アイリス良い知らせがあるんだ!」 それに反応したアイリスは 「え!?何!?」 ゼロは黙ってアイリスにある物を出した。 便箋だった、それはゼロとアイリス宛の手紙で、その送り主はあのワタナベ君であった。 見覚えのある名前を見たアイリスは、急いで手紙の中身を出して手紙の内容を読んだのであった。 手紙の内容はそう書かれていた。 「拝啓、ゼロさんアイリスさん元気ですか?僕は、相変わらず近所のオジサンに振り回されたり、 色んな人に怒られてばかりの毎日を送っています・・・・。 しかし、僕はあなた達の出会いで僕の人生は変わりました・・・・。 僕は今まで、人間は色々物事をやる時苦しんでばかりいて、その上人間は自分勝手な生き物で、 他にも色々悪い事ばかりな生き物だと思っていました。 そのため、僕は人間に生まれずレプリロイドになって、苦しまずに生きればよかったと思っていました。 しかし、ゼロさん達が色々なイレギュラーと戦い、そしてアイリスさんは必死で生きようと、 努力していたりとても僕が思っていたレプリロイド像とは違っていました・・・。 でも、僕はあなた達と出会って、レプリロイドも日々必死に生きている事に気づきました。 そして、僕はそういうあなた達の名を恥じぬよう、僕もどんな苦しい事でも乗り越える気持ちを持ちました。 それ以来、僕の現実逃避の道具であったゲームも、ただの退屈しのぎの道具にしたり、 嫌な事あっても仕事を無断欠勤せず、自分の出来る範囲の事を必死で頑張る気持ちを持てませた・・・。 アイリスさんが倒れた時に、ボランティア団体ロビンソンのサワイさんのスカウトで、 ボランティア団体に積極的に参加し、いろんな人との交流を大事にしています・・・。 そして、アイリスさんにそっくりな団体の代表サワイさんの娘さんアイミさんと、真剣にお付き合いしています・・・。 そして、サワイさんの家族と、家族同然の付き合いをしています・・・・。だから、もっと仕事を上達して、アイミさんと将来結婚しようとします・・・・。 アイミさんも、サワイさんもその事を承知しています・・・・。 その時は、ゼロさんとアイリスさんを結婚式に招待します・・・。 ゼロさん、アイリスさん僕の心に光を与えてくれてありがとうございます・・・。」 それは、世の中が嫌になって現実逃避を続ける冴えないオタク青年、ワタナベ君の最近の様子を話している事と、 愛せる人と巡り会える事が出来た話と、ゼロとアイリスに対しての感謝の手紙であった。 アイリスは、それを見て安堵な表情を露にした。 「そうなんだ、ワタナベさんもう逃げてばかりの毎日を送るんじゃなくて、苦しい事が起きてもそれに立ち向かう事を決意したのね・・・・。 良かったわ・・・。」 ゼロも 「ああ、俺らが色々ワタナベ君に色々、やれるべきの事をやったから、ワタナベ君も立ち直れる事が出来たんだよ! レプリロイドも、人間と同じ苦しみや悩みもあるんだからな・・・・。」 アイリスは 「人間とレプリロイドも、それぞれの幸せを得るには、色々リスクがあるからね・・・。 そのリスクから乗り越えていくのが、人間とレプリロイドの使命だもんしね・・・。」 ゼロはそれに対しこくりと頷く。 そしてアイリスはゼロに対してこういう提案をした。 「ねえ、ゼロ。帰る前に、デートしない?新聞で見たんだけど、今人気ある映画なんだけど・・・。 その映画、一人の青年がロボットの女の子に恋する映画なんだけど、見に行かない?」 ゼロもそれに答えるかなように 「そうだな、見に行こう!まだまだ時間があるしな!」 「じゃあ、あたしの退院祝いを兼ねて行きますか!?」 「行こう行こう!」 2人は、腕を絡めて仲睦まじい状態になり、繁華街に向かいその映画を見に行くのであった・・・・・。 イレギュラーハンターゼロ2〜レプリロイドになりたがった青年〜 終わり
  ELITE HUNTER ZERO